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「浅はか過ぎるとの批判は免れない」 ダウン症揶揄発言の「eスポーツ選手」所属会社が謝罪

   ゲーム対戦競技「eスポーツ」の選手が、ダウン症の人を揶揄(やゆ)するような発言をしたとして、マネジメントする「GAMER'S BUDDY」(東京都港区)が2019年12月4日、「気分を害された皆様に心より深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

   同社は取材に対し、「教育体制を整えていくつもりでおります」と再発防止に努めるとしている。

  • AVALON公式ツイッターより
    AVALON公式ツイッターより
  • AVALON公式ツイッターより

「教育が行き届いていなかったことに責任を痛感」

   eスポーツのチーム「AVALON」に所属する選手5人が12月3日、人気ゲーム「荒野行動」のライブ配信動画に出演した。他のチームの選手とゲームの腕を競う内容だ。

   その中で、どのような意図かは不明だが、AVALONの選手が別の選手に「お前ダウン症か」と発言。直後に、意味不明な発言や奇声が流れた。

   動画の視聴者からは非難が相次ぎ、一連の発言を重く見たAVALONの運営会社「GAMER'S BUDDY」は4日、声明を発表。所属する全6人の選手を、正式な処分が決まるまで活動停止にすることを決め、「この度はAVALON所属の選手が不適切で心無い発言をした件につきまして、気分を害された皆様に心より深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

   同社の代表はJ-CASTニュースの取材に、発言の意図を「本人の弁によれば、ネット上で目にした他の人のやり取りが印象に残っており、深く考えずにその言葉を使ってしまった、とのことでした。悪意も無かったとのことです」と説明。しかし、「当然、容認される言い分ではありません。浅はか過ぎるとの批判は免れないと思います。また、弊社としても教育が行き届いていなかったことに責任を痛感しております」と選手に加え、会社としても問題があったとする。

   再発防止策に向けては「自分の発する言葉の意味をしっかりと考え、人が傷付く言葉や発言に関して普段から注意を払えるような一人一人になれるように、教育体制を整えていくつもりでおります。まだ、議論の段階ではありますが、継続的な教育プログラムを策定して再発防止に取り組みたいと思っております」と答えた。

   【追記 12月6日、見出しの一部と画像を変更しました】