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中村哲医師を描いた漫画、訃報受け注目 講談社「氏の活動の一端を知っていただくきっかけになれば」

   アフガニスタンでの支援に取り組み続け、2019年12月4日(日本時間)に現地で銃撃され、亡くなった中村哲医師(73)の訃報を受け、中村氏を描いた週刊少年マガジン掲載の漫画がネット上で注目を集めている。

   同社が運営する漫画配信アプリウェブサービス「コミックDAYS」で読むことができる。中村氏の訃報を受け、同アプリやウェブ企画運営を担当する部署「コミックDAYSチーム」がブログ記事を作成するなどして、漫画を目に触れやすくなるようにした。

  • 編集部ブログのサイトより
    編集部ブログのサイトより
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2018年からコミックDAYS上で無料公開

   同部署が運営するブログによると、公開されている漫画は、「アフガニスタンで起こったこと~不屈の医師 中村哲物語~ 前編」(作者は三枝義浩さん。2003年週刊少年マガジン第24号に掲載)。作品では、中村氏がアフガニスタンでの医療活動を始めた経緯や同氏が取り組んだ現地での医療活動の様子を描いている。

   J-CASTニュースが9日、講談社のコミックDAYS担当者に取材したところによると、コミックDAYSでは、講談社から刊行された単行本の第1話を試し読みとして常時無料公開している。単行本「汚れた弾丸」「アフガニスタンで起こったこと」の第1話に当たる「~不屈の医師 中村哲物語~ 前編」もその仕様に則って、2018年9月12日から元々無料公開していたという。コミックDAYSチームが今回の中村氏の訃報を受け、バナーを掲出したり、ブログ記事を作成したりして、目に触れやすくなるようにした。無料公開の終了予定はない。登録なしで読める。

   担当者は「中村哲氏の訃報のニュースを聞き、過去に『週刊少年マガジン』で中村氏の活動を描いた読み切りがあったことに思い当たりました。読み切りの前編が上記のような経緯で、元々コミックDAYSで無料公開されていたため、氏の活動の一端を知っていただくきっかけになればと思い、バナー掲出やブログ記事作成を行いました」と明かした。

(J-CASTニュース編集部 田中美知生)