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目標は「アジア最強」 7か国・地域横断の一大オーディション、日本代表に選ばれたのは...

    「アジア最強のポップグループアーティスト」の発掘を目指すプロジェクト「Z-POP Dream」2期生の日本での最終審査が行われ、男女1人ずつが2020年春の世界デビューを決めた。20年1月11日夜に配信された「AbemaTV(アベマTV)」の番組で発表され、受賞者や審査員が番組収録後にJ-CASTニュースなどの取材に応じた。

    「Z-POP Dream」では、日本、台湾、ベトナム、インド、インドネシア、タイ、フィリピンのアジア7か国・地域からメンバーを選んでグループを結成。韓国を拠点にしているが、メンバーには韓国籍の人がいないのが特徴だ。今回、世界デビューを決めたのは東京都在住の本田太一さん(23)と福岡県在住の厚地真菜美さん(17)。それぞれ「世界的に有名なアーティストになりたい」「誰よりも輝けるアーティストになりたい」などと意気込んだ。

  • オーディションを勝ち抜いた本田太一さんと(左)と厚地真菜美さん(右)。2020年春にデビュー予定だ
    オーディションを勝ち抜いた本田太一さんと(左)と厚地真菜美さん(右)。2020年春にデビュー予定だ
  • オーディションを勝ち抜いた本田太一さんと(左)と厚地真菜美さん(右)。2020年春にデビュー予定だ
  • 最終審査でパフォーマンスする福岡県在住の厚地真菜美さん。TWICEのダヒョンさんやテイラー・スウィフトさんが目標だという
  • 世界デビューを決めた本田太一さん。かつてはK-POPグループのメンバーとして活躍していた
  • 「Z-POP Dream」1期生としてデビューした女性グループ「Z-Girls」。日本人メンバーは、元乃木坂46メンバーの「マヒロ」こと川村真洋さん(写真中央)だ

1期生には元乃木坂メンバーも

   「Z-POP Dream」では、1期生として男性グループ「Z-Boys」と女性グループ「Z-Girls」が結成され、19年2月にソウルでデビュー。東南アジアを中心に活動している。Z-Boysのデビュー曲「No Limit」とZ-Girlsのデビュー曲「What You Wating For」は、それぞれ約340万回、約640万回が再生されている。「Z-Girls」の日本人メンバーは、元乃木坂46メンバーの「マヒロ」こと川村真洋さん(24)。

   2期生の日本オーディションでは、2泊3日の合宿を含む4段階の審査を経て、男性2人、女性3人が最終審査に臨んだ。最終審査は19年12月21日に行われ、両グループのデビュー曲に独自の振り付けを交えて歌う形式でパフォーマンスを披露した。

    20年春のデビューから逆算すると、最終審査合格からのトレーニング期間は数か月しかない。そのため、「即戦力」になるかどうかも重視された。男性の部では、本田さん以外にも愛知県在住の木村海人さん(22)が最終審査に進出した。欅坂46楽曲のダンスを手掛けたことで知られる振付師で、審査員を務めたTAKAHIROさん(38)によると、審査は難航したというが、本田さんは

「ビジュアル、自己プロデュース力、空間の作り方、見せ方の経験値の高さ。あとはパフォーマンスの音取りの丁寧さ」

で優れているとして、

「今すぐ世界に行って勝負しなければならない、となれば本田君というジャッジをした」

   という。さらに、「今回は短距離走。中長距離走になると木村君は大化けするタイプ」とも。その結果、木村さんには審査員特別賞が贈られた。

男性グランプリは元K-POPグループメンバー

   女性の部では、厚地さん以外に熊本県在住の藤田樹里さん(16)、大阪府在住の花田珠梨さん(17)が最終審査に進出。5人いる審査員で多数決を取っても僅差で決着がつかず、

「会場の歓声が厚地さんの方が、ちょっと上だった。そういう『もうひとり観客がジャッジだったら』とすると厚地さんがひとつ、今回の空間をロックする勝負には勝てたのかな、ということで厚地さんに軍配があがった」(TAKAHIROさん)

という。

    本田さんは17年3月からK-POPグループで活動したが、そのグループが19年1月に解散したという経緯がある。本田さんは、再デビューを待っていたK-POP時代のファンに感謝しながら、

「今回はグローバルオーディションなので、世界的に有名なアーティストになりたい。ダンスと歌はもちろん、得意なドラムなどの楽器もできる、何でもできるアーティストになりたい」

と意気込んだ。

    厚地さんは、福岡市内の音楽専門の高等専修学校に通いながら、ダンススクールで子どもたちに指導もしている。TWICEのダヒョンさん(21)やテイラー・スウィフトさん(30)が目標で、

「今はあこがれだけど、いずれは誰よりも輝けるアーティストになりたい」

と笑顔を見せた。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)