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井上尚弥との再戦望むドネア、春にもWBC指名試合へ 海外メディアは「勝利」確信

   ボクシングのWBC世界バンタム級王者ノルディーヌ・ウバーリ(33)=フランス=とWBC世界バンタム級1位ノニト・ドネア(37)=フィリピン=の指名試合が今春にも米国で行われる可能性が出てきた。海外の専門サイト「ボクシングニュース24」が報じた。同タイトルマッチの入札が2020年1月28日に行われ、TGBプロモーションズが同タイトル戦の興行権を40万1000ドル(約4300万円)で落札した。

   「モンスター」井上尚弥(26)=大橋=が標的とするWBCタイトル戦がようやく本格的に動き出す。WBCは昨年12月、王者ウバーリに対して、指名試合として同級1位ドネアとの対戦を義務付けた。両陣営には30日間の交渉期間が与えられ、合意に達しなかった場合、1月3日に入札が行われる予定だった。両陣営による交渉が難航し、入札が28日に延期されていた。

  • 井上尚弥(2016年撮影)
    井上尚弥(2016年撮影)
  • 井上尚弥(2016年撮影)

「ウバーリがベルトを失う可能性が非常に高い」

   「ボクシングニュース24」によると、開催地はウバーリの母国フランスではなく、米国開催の可能性が高いという。記事では王者ウバーリがベルトを失う可能性が非常に高いと分析しており、井上戦を望むドネアはウバーリに勝利することで井上と対戦するポジションに就くことができるとしている。また、昨年11月の井上戦にも言及し、井上はドネアの強打を浴びながらも幸運にも逃げ切ることができたと指摘している。

   一方で王者ウバーリに対しては辛辣で、ウバーリは無敗の世界王者であるにもかかわらず、ドネアに対してパンチを打つことができないだろうと指摘し、ドネアは場所を問わず世界中で試合をしてきたファイターだと称賛している。試合時期に関しては可能な限り早く行うべきだと主張しており、早期開催をうながした。

   井上の次戦は4月25日(日本時間4月26日)に米ラスベガスで行われる予定で、WBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)との王座統一戦が濃厚となっている。井上は次戦に備え1月28日に横浜市の大橋ジムでスパーリングを再開。昨年11月7日以来82日ぶりの「実践」リングに上がり、感触を確かめたという。今後は2月の合宿を経て3月下旬に決戦の地となるラスベガス入りする。