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ピエール瀧→「頑張って」宮迫→不評 2人の復帰、空気が違うのは何故なのか

   テクノユニット「電気グルーヴ」のピエール瀧さん(52)が2020年2月下旬に芸能活動を再開させるとの報道が相次いでいる。

   瀧さんは2019年3月、自宅でコカインを所持していたとして逮捕され、同年6月に懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けていた。各報道によると、瀧さんが復帰するのは、来年に公開が予定されている映画「ゾッキ」の撮影だという。

  • 宮迫博之さん(2015年撮影)
    宮迫博之さん(2015年撮影)
  • 宮迫博之さん(2015年撮影)

「ピエール瀧にだって生活あるんだから」

   報道を受け、ネット上ではツイッター上を中心に瀧さんが復帰することについて様々な意見が噴出。あるアカウントは、「ピエール瀧、仕事の復帰はやいよ」と、復帰時期が早すぎるのではないかと難色を示しているが、別のアカウントは「いやピエール瀧にだって生活あるんだから早すぎるとか言ってやるなよ」と、復帰の時期は決して早すぎないとする考えを示している。

   また、「作り手が必要だと思ったから採用しただけの事、他の演者も納得しているから出演するんだろうしこれが社会復帰の一歩になればいいだけの話」と、活動再開は何ら問題ないとする声も上がっているほか、「ピエール瀧さんは、もうたくさんゴロゴロして休んだのでしょう。ゴロゴロすれば色んな面での体力が戻ってきます。頑張ってください!」と、温かいトーンで復帰を歓迎するツイートも。

   総じて言うと、「禊は終わった」という論調のツイートが多いのが特徴だ。

   またスポーツニッポンの報道では、復帰を後押ししたのは俳優で、映画「ゾッキ」でメガホンを取る山田孝之さんとされる。こうした点からは、仕事仲間も瀧さんを受け入れるムードがあることがうかがえる。

活発にYouTuberを続ける宮迫さんだが...

   世間的に許され始めた雰囲気が出始めているといっても過言ではないピエール瀧さんだが、このためか、ツイッター上には同じく2019年から謹慎期間に入ったお笑い芸人の宮迫博之さん(49)とピエール瀧さんを比較するツイートが出始めている。

   宮迫さんは、1月30日に謹慎期間を終え、同日にYouTuberとして動画を配信開始。第1弾となる謝罪動画をはじめ、これまでに公開した動画にはさまざまな意見がコメント欄につけられているが、その中には、「お前なんかに興味ないよ」「宮迫の復帰よりコロナウイルス拡散の方が気になる」といった辛辣な声が多数。

   ヒカルさんやレペゼン地球さんといった人気YouTuberとのコラボ動画や、2月3日にはツイッターで実業家の堀江貴文さんとの面会を明かすなど、活発な動きを続けているものの、「許された」感の高まりは今一つ鈍いに見える。瀧さんとは対照的に、ナインティナインの岡村隆史さんはじめ、芸人仲間からもこのタイミングでのYouTube進出には、辛口のコメントが相次いでいるのも気にかかるポイントだ。

   実際、ピエール瀧さんには執行猶予付きとはいえ有罪判決という刑事処分が下ったが、その一方で、宮迫さんは訴追を受けていない。このため、「なんでピエール瀧は麻薬で復帰出来て、宮迫復帰出来ないのか謎」「ピエール瀧がOKで宮迫が社会的にダメなのって日本の倫理観壊れてね?」といった声も上がっている。

   さらに、これらの疑問に対し、「ピエール瀧が復帰するなら、宮迫ももう出てきて良いんじゃないかなと思うけどなぁ 何が駄目なのかなー 嘘が?」と、宮迫さんに厳しい声が上がり続ける理由として、当初の説明で嘘をついたという初期対応を間違えたからではないかとの声や、「問題を起こすのが2度目ってのも大きいかと」と、宮迫さんが2017年に起こした不倫問題があったためではとする声など、2人に差がついている原因を推測するツイートも出ている。

   また、「亮と瀧に言えるのは元々のフィールドに戻ってきた 宮迫はなぜか別のフィールドで一回審判を待つとかいう事してるのが意味わからん」というツイートも。宮迫さんがYouTuber活動という形で復帰を図っていることも、否定的な評価につながっているのだろうか。

   謹慎期間をどうするかという問題は、社会的な合意を出しづらい問題ではあるだろうが、視聴者の悶々とした思いは今後もネット上に噴出しそうだ。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)