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東京マラソン、大迫傑が日本新記録 観戦自粛のなかテレビ実況が「応援席」化

   2020年3月1日に開催された東京マラソンで、大迫傑選手(ナイキ)が2時間5分29秒で日本勢トップ(大会4位)でゴールし、日本新記録を打ち立てた。優勝は2時間4分15秒のレゲセ選手(エチオピア)。レゲセ選手は連覇となる。同大会の後にはびわ湖毎日(8日)が控えており、ここで最速タイムが出なければ、大迫選手が東京オリンピックの代表に選出されることとなる。

   大会では30キロ付近でドラマがあった。先頭を走る外国人3選手が快調な走りを見せる中、井上大仁選手を含む次の集団は先頭集団から大きく離され、大迫選手はさらに後塵を拝し、正に絶体絶命の状況に。しかし、32キロを過ぎた辺りで大迫選手がペースが落ちた井上選手らの集団に追いつき、その後、大迫選手が日本勢トップとなった。

   今回は新型コロナウイルスの流行を受けて観戦の自粛が呼びかけられたが、テレビ中継では沿道に時折、人だかりが映り込むことも。このため、ネット上では「東京マラソンふつーに観客がたくさんいるしマスクせずに声援を送る人も。なんだかな...」と、人だかりに驚く声が上がったほか、大迫選手がゴールする直前には実況席で拍手が延々と続いたりして熱を帯びたことから、「実況席がただの応援席と化した東京マラソン中継」と、その熱狂ぶりに驚く声も上がった。

   レース後のインタビューで、ゴール直前に鬼気迫る表情だったと指摘された大迫選手は涙ぐみつつ、「しっかり走れて良かったです」と語った。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)