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ロマゴン、エストラーダ両陣営が交渉開始 井岡の今後に与える影響は?

   ボクシングのWBA世界スーパーフライ級スーパー王者ローマン・ゴンサレス(32)=ニカラグア=とWBC世界スーパーフライ級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(29)=メキシコ=の陣営が再戦に向けて本格交渉に入った。

   スポーツ専門チャンネル「ESPN」が報じた。ゴンサレスとエストラーダは、ライトフライ級時代の2012年11月に対戦しており、ゴンサレスが判定で勝利した。両者の対戦が実現すれば、8年ぶりの再戦となる。

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時期は夏以降、会場は米国、メキシコが有力候補に

   現在、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界中のボクシング興行が延期となっていることから、ゴンサレスVSエストラーダ戦は夏以降の開催を目指している。会場は米国とメキシコの両国が候補に挙がっており、ネバダ州、カリフォルニア州、テキサス州、メキシコシティ、モンテレイなどが候補地となっている。

   ライトフライ級の世界タイトル戦で拳を交えた両者はその後、ともにフライ級、スーパーフライ級と階級を上げていった。ゴンサレスは今年(2020)2月にスーパーフライ級王者に返り咲き、エストラーダはゴンサレスを2度破ったシーサケット・ソー・ルンヴィサイ(タイ)を19年4月に判定で破りWBC世界スーパーフライ級王座を獲得した。

   WBAとWBC王者による王座統一戦が本格交渉に入ったことで、WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(31)=DANGAN AOKI=の今後に影響を与えそうだ。昨年12月に王座の初防衛に成功した井岡は、次戦に他団体との王座統一戦を希望しており、対戦相手としてゴンサレス、エストラーダの名が挙がっていた。

IBF王者は4月予定の試合が延期に

   王座統一戦の相手として残るのはIBF王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)。ただ、アンカハスは4月に予定していた防衛戦が、新型コロナウイルスの感染拡大を受け延期となっており、夏以降の開催を目指している。また、WBAにはレギュラー王者が存在し、アンドリュー・モロニー(オーストラリア)が王座に君臨するが、その他3人の王者と比較すると実績、ネームバリューで劣るため、井岡の希望にそぐわないだろう。

   欧米諸国で新型コロナウイルスの感染が広がるなか、ボクシングの本場米国では5月までのほぼ全てのボクシング興行が延期されている。現時点で試合会場に観客を入れての通常開催のメドは立っていないが、関係者は夏以降の通常開催に向けて準備を進めており、世界のスーパーフライ級戦線が動き始めた。