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「問題児」ネリ、世界2位から一気にランク外 WBAランキングに何が起きた?

   ボクシングのWBAは2020年4月1日までに最新の世界ランキングを更新し、元WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(25)=メキシコ=が世界ランクから除外された。ネリは前回の世界ランキングではスーパーバンタム級2位にランクされたが、最新のランキングではランク外となった。

   ネリは2019年11月に予定されていたWBC世界バンタム級挑戦者決定戦の前日計量で体重を超過し、試合が中止となった。WBCのマウリシオ・スライマン会長の助言により、ネリは階級を1つ上げスーパーバンタム級に転向。WBAは2月更新の最新ランキングでネリをスーパーバンタム級2位とした。

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3・28の復帰戦は中止へ

   ネリの「復帰戦」は、米ラスベガスで3月28日に予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止となった。この試合は、WBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦と銘打たれ、WBC世界スーパーバンタム級10位アーロン・アラメダ(メキシコ)と対戦する予定だった。

   アラメダ戦が中止になったことで、ネリの次戦に関する新たなプランが浮上している。海外の複数の専門メディアは、WBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦として元IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との対戦の可能性を示唆。昨年11月に中止となった両者の対決が、階級を一つ上げて実現する可能性が出てきた。

WBC会長の発言が大きく影響か

   WBAがネリを世界ランクから除外した理由は明確ではないものの、試合をしていない選手が世界2位から一気にランク外となるのは異例のこと。加えて新型コロナウイルスの感染拡大により世界的にボクシングの興行が中止となっていることからランキングの大きな変動はないとみられていた。

   その一方で、ネリが他団体であるWBCの挑戦者決定戦に出場する可能性が出てきたことからWBAがランクから外した可能性もある。WBCのスライマン会長は海外メディアに対して、WBC世界スーパーバンタム級王者レイ・バルガス(メキシコ)が、ネリVSロドリゲスの勝者と防衛戦を行うことを確認したと明かしており、WBAはこの発言を受けてランクから外した可能性もある。