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ボクシング世界王者もコロナに 「天使の拳」愛称で人気...現役王者として初

   ボクシングのWBCは2020年4月5日(日本時間6日)、WBC世界女子アトム級王者ファビアナ・バイトイキ(24)=チェコ=が、新型コロナウイルスに感染したと公式サイトで公表した。

   プロボクシングの現役世界王者が新型コロナウイルスの感染が確認されたのは、男女を通じて初めてとなる。

  • WBCの公式サイトから
    WBCの公式サイトから
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日本では5月末までボクシング興行自粛

   バイトイキは2018年9月にWBC女子世界アトム級王座決定戦でデニス・キャッスル(英国)を判定で下し、チェコの女子選手として初めて世界王座を獲得した。2019年4月の初防衛戦では、マリア・バルガス(メキシコ)と引き分け王座防衛に成功。19年11月には2度目の防衛に成功している。バイトイキは「天使の拳」のニックネームを持ちチェコ国内で人気を博し、プロ戦績は15勝(5KO)1分。

   新型コロナウイルスの感染拡大を受け、チェコ政府は3月12日に非常事態宣言を出した。在チェコ共和国日本国大使館の公式サイトによると、4月11日まで国民の自由な移動の禁止、公共の場での2名を超える集まりの禁止、店舗(食料品店等の例外あり)の閉鎖などの措置が取られているという。

   WBCは公式サイト上でバイトイキにメッセージを送った。

「WBCの会長でもあるマウリシオ・スライマンとボクシングファミリー全体が、コロナウイルスと診断された最初の世界チャンピオンであるファビアナ・バイトイキの迅速かつ完全な回復を祈ります」

   プロボクシングでは、新型コロナウイルスの感染拡大により世界中の興行が延期、中止となっており、4月、5月中に予定されていた世界戦はほぼ延期、中止となっている。日本では4月6日に、日本プロボクシング協会と日本ボクシングコミッションが、5月末までのボクシング興行の自粛を決めた。