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圧巻のハング・オン!疑似体験 コロナうけホンダが「バーチャル」ショー

   オートバイの大見本市「第36回大阪モーターサイクルショー」と「第47回東京モーターサイクルショー」が新型コロナウイルスの影響で中止となったことを受け、ホンダは公開予定だった出展車両29台をインターネットで公開する「Hondaバーチャルモーターサイクルショー」を2020年3月27日から始めている。

   大阪のショーは3月20~22日、大阪市の「インテックス大阪」で、東京のショーは27~29日まで、東京都江東区の「東京ビッグサイト」で開催するはずだったが、いずれも新型コロナウイルスの感染拡大で中止となった。そこでホンダは自社のホームページ上で「バーチャルモーターサイクルショー」を開催することにした。

  • 「Hondaバーチャルモーターサイクルショー」のサイトより
    「Hondaバーチャルモーターサイクルショー」のサイトより
  • 「Hondaバーチャルモーターサイクルショー」のサイトより

ブースの360度画像も

   ホンダが開発・生産したバイクを全国の販売店に供給するホンダモーターサイクルジャパンの加藤千明社長は、ウェブ上で「来場を楽しみにされていたお客様に、今年の新商品と、私たちのバイクにかける思いをお伝えしたいと思い、予定していたブースをバーチャルで公開させていただくことになりました」とあいさつ。「ブースの360度画像や出展車両の映像レポートを通じて、ホンダの二輪製品の魅力や世界観を体験していただきたい」と呼び掛けた。

   注目は世界初公開となる「CB-Fコンセプト」だ。このモデルは、ホンダの旗艦バイクである「CB」が昨19年に誕生から60周年を迎えた節目に合わせ、「CBのコンセプトである『守り抜くことと変革すること』を徹底的に議論し、形にしたコンセプトモデル」だという。

   ホンダは「60年の歴史の中でCBの盤石化に寄与し、日本発のグローバルモデルとして一時代を画した『CB750F(輸出名CB900F)』に敬意を込め、デザインモチーフを踏襲しながら、最新の技術で仕上げたチャレンジングなモデルだ」と説明している。確かにスタイルは往年のCB750Fを彷彿とさせる。

マルク・マルケスのサーキット走行

   エンジンは水冷DOHC4バルブの直列4気筒998cc。フレームはモノバックボーンを採用。足回りには「市街地からワインディングまで路面追従性に優れ、上質な乗り心地を提供する」という倒立フォークをフロント、アルミ製の軽量片持ちスイングアームのプロアームをリアに採用している。

   バーチャルショーではCB-Fコンセプトの360度映像やレポートを通して、その魅力を味わうことができる。

   このほかホンダブースでは、「スーパーカブ110スペシャルバージョン」を参考出品しているほか、市販予定の「CBR250RR」などを展示している。

   バーチャルショーとして圧巻なのは、ホンダが誇るスペイン出身のグランプリ・レーサー、マルク・マルケスがCBR1000RR-Rをサーキットで、全開で走らせる動画だろう。マルク・マルケスの視点で、コーナーをハング・オン(カーブ走行の際、身体を内側に低く寄せるテクニック。ハング・オフとも)で抜ける疑似体験ができる。