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深呼吸で新型コロナ感染分かる?  愛知県警、「誤情報」投稿で謝罪

   愛知県警は2020年4月10日、新型コロナウイルスに関して「深く息を吸って10秒我慢し、咳が出たり息切れするなどの不快な症状が出なければ、感染の可能性は低い」とツイッターで紹介したが、「正確な情報では無い可能性がある」として謝罪した。

   同様の内容は、チェーンメールやSNSでも拡散していた。

  • 実際のツイート
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大田区議、高橋克典さんも紹介

   愛知県警の公式ツイッターは10日、広報課長の名義で「医療関係者の方の話として、深く息を吸って10秒我慢し、咳が出たり息切れするなどの不快な症状が出なければ、感染の可能性は低いようです」と投稿した。

   同様の趣旨の内容は、9日頃からインターネット上で出回っていた。

   東京都大田区議の犬伏秀一氏は10日のブログで、医療従事者からの情報として、

「台湾の専門家は、毎朝、自身でチェックできる簡単な診療を提示してます。深く息を吸って、10秒我慢する。咳が出たり、息切れる等、すごく不便なことがなければ、肺が繊維症状になってない、即ち、感染されてないということです。(注:新型コロナで悪化すると、肺胞の組織が繊維化して硬くなっていくようです。)」

と伝えた。

   俳優の高橋克典さんも11日にブログで、同じような趣旨のメールが送られてきたと報告した。

「県民の感染確認の一助となればと思い、呟きましたが」...

   こういった情報は、「スタンフォード病院理事会」のメンバーが書いたとして拡散されている。

   だが、米CNNは3月17日付の記事で、スタンフォード大が同大を名乗る「誤情報」が拡散しているとして注意喚起するツイートを紹介しながら、「急性のウイルス感染症にかかった時は気道が炎症を起こし、深呼吸でせきが出てしまうことも多い。それだけのことで、線維化とは無関係だ。10秒間息を止められたからといって、新型コロナウイルスに感染していないということにもならない」との専門家のコメントを紹介。この専門家は、情報は「正しくない」と結論づけた。

   愛知県警の投稿をめぐっては「正しい情報なんでしょうか」と混乱を招き、翌11日に「県民の感染確認の一助となればと思い、呟きましたが、その後確認をしたところ正確な情報では無い可能性があると判明しました。不正確な情報を呟いてしまい、申し訳ありませんでした」と謝罪した。