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小学生向けに「3つの密」わかりやすく... 都教委の企画番組スタート

   休校中の小学生に向け、東京都教育委員会が企画構成した教育番組「TOKYOおはようスクール」が、TOKYO MXで始まった。

   番組の進行は、おかあさんといっしょ(NHK)の「たいそうのおにいさん」を14年間担当した、「よしお兄さん」こと小林よしひささん(38)。30分間の番組中には、小池百合子都知事から、新型コロナウイルス予防の「たいせつなおはなし」も流された。

  • 小池百合子都知事も出演
    小池百合子都知事も出演
  • 小池百合子都知事も出演

「ムンムン」「ギュウギュウ」「ガヤガヤ」を避ける

   番組は「朝の会」8時30分〜9時と、「帰りの会」14時56分〜58分の2部構成。2020年4月15日にスタートし、休校最終日となる予定の5月6日まで、平日(祝日を含む)に放送される。

   「朝の会」の初回冒頭に登場したのは、小林さんと、TOKYO MXのキャラクター「ゆめらいおん」(村上隆氏がデザイン)。あす以降、検温のコーナー「げんきかな?チェック」を設けるとのアナウンスから始まり、準備体操や全身を使ったジャンケンなど、軽い運動を紹介した。

   続く「たいせつなおはなし」では、小池知事による新入学や進級のお祝いメッセージから始まり、新型コロナ対策のため手洗い・うがいをこまめに行うよう説明。いわゆる「三つの密(三密)」についても、知事みずから、

(1)風通しのよくない「ムンムン」する建物やお部屋に居ないようにする
(2)人が「ギュウギュウ」と、たくさん居る場所には行かない
(3)人とお話しするときは、「ガヤガヤ」と近づいて話をしない

と、小学生向けに擬音をまじえた、わかりやすい表現で呼びかけた。

   番組後半では小林さんに加え、けいすけせんせい(かずの授業=算数)、えりこせんせい(ことばの授業=国語)、ひろあきせんせい(ためになるはなし=オンライン学習支援策の紹介)が順番に「授業」を行った。3人のフルネームや肩書はクレジットされていないが、番組サイトでは東京都教育庁職員や都内公立学校教員が出演すると書かれている。

1年生向けで「簡単すぎる」との声もあるが...

   小学1年生向けの内容とあって、ツイッターでは「中学年・高学年には簡単すぎる」といった声も見られるが、番組そのものの姿勢には好感を持っている視聴者が多いようだ。

「びっくりするほど簡単な内容だったけど新一年生の子供には楽しかったようです」
「これをみてそのまま学校のプリントもやる流れができるので感謝。やるじゃん百合子って思ったよ」
「お勉強は1年生向けだったけど、体動かすコーナーあるしよしお兄さん出てるから中学年次女も喜んで見てた」

   また、「校長先生の朝礼」的な位置づけだった、都知事による呼びかけにも、

「小池さんの話し方がきちんと子供に合わせてわかりやすく、さすがだなと思う」
「入学式欠席を選択した我が家は、実質、今日が入学式で、百合子校長の祝辞だった。素敵な入学式をありがとう」
「息子の反応が一番良かったのが小池百合子都知事の挨拶だったので、子供目線に立って大人が今の事態をキチンと説明する大切さを学ばせてもらった」

といった反応が出ていた。

   「朝の会」の最後にはクイズが出され、「帰りの会」で正解が発表される。視聴習慣とともに学習のリズムをつける構成だが、両番組の間には、クルーズ船の旅番組や、テレビショッピング(7商品)、韓国ドラマ(3本)などが流れるなど、あまり子ども向きの編成ではない。

   他局に変えたまま、チャンネルを戻すのを忘れてしまい、「答え知りたかったのに!」と怒られないよう注意が必要だが、番組はTOKYO MXのパソコン・スマートフォン向け動画配信サービス「エムキャス」でも見逃し視聴できるので覚えておきたい。

(J-CASTニュース編集部 城戸譲)