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たむけん発言で大阪が激論に!? 松井市長も反応した「10万円基金」構想

   お笑い芸人のたむらけんじさんが2020年4月20日、関西ローカルの情報・報道番組「ミント」(MBS)にリモート出演し、自身が提案した「10万円基金」について語った。

  • 10万円の使い道は(イメージ)
    10万円の使い道は(イメージ)
  • 10万円の使い道は(イメージ)

決して国を信用しないわけではない

   たむらさんは4月18日、自身のツイッターで新型コロナウイルス対策として実施される10万円の給付について

「申請したら国が10万円くれるみたいやけど、最初は申請しないとこうと思ったけど、国に預けてても何使われるかわからんし、スピード感もないので、その10万円がなくても踏ん張れる皆さんを集めて『10万円基金』みたいなん作られへんかな。どうやろ?色々とご意見をお願いします」

と投稿。ファンや専門家に意見を求めていた。

   この発言に対しては大阪市の松井一郎市長をはじめ、賛同の声が数多く集まったと同時に、

「募金してもその金も何に使われるか解りません」
「基金ではなく一人ひとりがもらって豪遊してください」
「普通に使ったらええやん」
「まず10万円配る決断をされた政府に感謝しましょ」

といった批判も寄せられ、主に大阪出身のユーザーの間で議論が行われる事態へと発展する。

「とにかく給付金を一度手にとって」

   そして4月20日、「ミント」に出演したたむらさんは自身のツイッター投稿について言及。「決して国を信用しないわけではなくて国は国で大きなことをやってほしい。僕はミニマムな所で何かできないかということを伝えたかった。国を批判する意図はなかった」と弁解した。

   同時に「でも、これ(ツイート)見たらそう思うよね。書き方が悪かったです」と反省の意を見せ、「各々使い方を考えて欲しい。その10万円をどう使うか、選択肢として何かできないか」を考えた結果こういった「基金」のツイートを行ったと経緯を話す。「頂いても使い道がわからん、または余裕がある人に(寄付を)してほしい」と主張し、決して皆に「寄付をして」と言っているわけではない、とにかく10万円を一回手にとって欲しいと持論を展開した。

   続いて、「日本の芸能界は海外と違い『寄付した!』と言わない人が多い」と明かし、基金は日本の「エンターテイメント基金」として知名度のある人たちが集い、社会貢献への思いや寄付活動が発信できないかと計画を練っているとも語っている。

松井市長にまさかのダメ出し!?

   たむらさんは松井市長が「大阪府が基金を作るので、そちらにへの寄付を呼びかけて下さい。宜しくお願いします。チャー!!」と返信したことに対し「松井さんに言いたいんですけど『チャー』はひらがなでお願いします『ちゃ~』という表記で!!」とメッセージを送り、スタジオを和ませるという一面も見せていた。

   この取り組みにはお笑い芸人・落語家の月亭方正さんも、ツイッターでは「10万円寄付します?どうしたらいいですか」と発信。「大阪のトップの方々(松井市長や吉村府知事)が助け合おうよと呼びかけていた。社会貢献についてはいつも自分なりにしていて、(わざわざ)つぶやきはしないんですが、今回はつぶやいたほうがいいのかな、と思った」と心境を明かしている。