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断食月「ラマダン」も自粛の流れ 東京ジャーミィ、集団食事・礼拝を中止に

   東京ジャーミイ・トルコ文化センターは2020年4月21日、ラマダン(断食を行う月)恒例の「イフタール(夕食会)」と「タラウィーの礼拝」を執り行わないと発表した。

  • 「Tokyo Camii - Tokyo Mosque - 東京ジャーミイ」のフェイスブックページより
    「Tokyo Camii - Tokyo Mosque - 東京ジャーミイ」のフェイスブックページより
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講座や教室はオンラインで再開準備を進める

   ラマダンは、イスラム教徒が用いる暦「ヒジュラ暦」内の月の名称であり、今年は4月24日頃から5月23日頃となる。ラマダンの間、イスラム教徒は日の出から日没まで断食を行う。イスラム教における最大級の祭事期間となる。

   東京ジャーミィ・トルコ文化センターは例年、ラマダン期間に行われる特別な礼拝である「タラウィーの礼拝」と、「イフタール(夕食会)」を行っていた。イフタールとは、日没後の断食明けに家族や親しい人々が集まって共にする食事だが、事前に申し込みを行った一般の人々にも夕食をふるまっていた。これらが特別措置法に基づく緊急事態宣言を受けて中止となった。

   礼拝堂、ハラールマーケット、文化センターは開館時間を一部変更して開けている。しかし、「こどもクルアーン教室」や「アラビア語書道講座」などの各種教室、講座やイベントは2月27日に、金曜合同礼拝は3月7日に、中止が発表され自粛が続いている。現在はオンラインでの再開に向けて準備を進めているとのこと。

   東京ジャーミィ・トルコ文化センターは、フェイスブック上で

「この困難の時を、すべての皆様が安全に、安心して過ごすことができますように。」

とコメントした。

   NHKの報道によれば、イスラム教の聖地があるサウジアラビアでも自粛が行われている。サウジアラビアの宗教当局は20日、ラマダン期間中であっても、聖地メッカやメディナにあるモスクでの礼拝を原則停止すると発表している。