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東京都医師会「パチンコ店でクラスター発生」発言を謝罪 会見翌日に「他施設と混同しての発言」

   東京都医師会は2020年5月14日、前日に行った記者会見で、パチンコ店で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生していると説明したものの、事実ではないとして、「深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

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クラスター発生情報はなし

   東京都医師会の猪口正孝副会長は13日の記者会見で、新型コロナの感染拡大を防ぐためには「新しい生活様式」が必要だと訴えた。ワクチンが開発されて安定的に供給されるまでの間、生活を変化させないとオーバーシュート(感染爆発)が起きる恐れがあるという。

   変化を求められたうちの一つが、パチンコ店だ。猪口氏は次のように改善を求める。

「ライブハウス、パチンコ、ジムは今回クラスターが本当に発生した場所であります。これをどのように考えていくか、どうやって運営していくかは正直我々には知恵がありませんが、こういうところはすごく大事なところなので、運営の方たちは一生懸命考えて、新しいスタイルを作り上げていただけたらと思っています」

   この発言をめぐり、複数のパチンコ関係者が激怒した。パチンコ店では現時点でクラスターは確認されていないとして、訂正を求める声がツイッターで相次いだ。猪口氏の要求は、報道などを通じて拡散している。

   東京都医師会は会見翌日に、コメントを発表。「現在のところ、パチンコ店においてクラスターが発生したという情報はなく、三密の発生しやすい場所という部分で、他の施設と混同しての発言となってしまいました」と誤りを認め、「関係各所の皆様におかれましては、事実誤認の発言によりご迷惑をお掛けいたしました。今後は、正しい情報を発信していくよう努めてまいります。訂正させていただくとともに深くお詫び申し上げます」と謝罪した。