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「邪神ちゃんドロップキック」トレンド入り呼んだ仕掛け 作中画像をSNS・ブログなどで利用可能に

   マンガ・アニメで人気の「邪神ちゃんドロップキック」が、ツイッターのトレンド入りを果たす場面があった。

   これは、同タイトルのアニメ・マンガの画像をSNS上で共有できる仕組みを公開したことによるとみられる。

  • マンガサイト「アル」より
    マンガサイト「アル」より
  • マンガサイト「アル」より

マンガサイト「アル」発案、公式画像のSNSシェア機能

   マンガ「邪神ちゃんドロップキック」は2012年、ウェブマンガサイト「COMIC メテオ」で連載を開始。現在はアニメ化され、Amazon Prime Videoで第2シーズンが配信されている。

   アニメ「邪神ちゃんドロップキック」のツイッター公式アカウントは18日、

「『アニメ画像をツイッターやブログで使いたい!』というご要望を頂いたので、使えるようにしました!」

   と、原作マンガとアニメ(二期)の画像をウェブサイト「アル」で公開した。一般的にアニメやマンガなどの著作物を著作者の許可なく利用することは著作権侵害。しかし実際には、無断でアニメや漫画などの画像を利用して感想を発信するファンも少なくはなく、それが作品の盛り上がりを演出する側面もある。

   そこで「邪神ちゃんドロップキック」では、このサイトを通すことで自由にアニメやマンガの画像を用いて感想を投稿することができるようにした。

   ウェブサイト「アル」は、アル(東京都渋谷区)が運営するマンガ情報サイト。「コマ投稿」という、出版社や作者から許諾を得たマンガのワンシーン(ひとコマ)を投稿できる機能を公開しており、今回はこれをアニメ画像にも適用した措置である。

   ファンは、任意の画像をツイッターやブログ上で画像を表示できる「埋め込みリンク」を取得することができる。この埋め込みリンクとともに、ツイートやブログを投稿することで、画像を用いた感想を発信することができる。埋め込みリンクは、ツイッター、WORDPRESS、Hatena Blog、noteに対応している。

   アニメ「邪神ちゃんドロップキック」公式アカウントは、

「仕組みを作ってくれたのはアルさんです(ありがとうございます!)7話の画像も大量に出しますので、本日の放送に合わせて使ってみてください!楽しいですよ」

と、今後も画像公開に意欲的なコメントをした。

SNSでの盛り上がりと著作権のクリア目指せるか?

   こうした取り組みが話題を呼んで、発表の翌19日には作品タイトルがトレンド入り。

   これまで「アル」は、「進撃の巨人」、「宇宙兄弟」などの人気漫画のコマ投稿機能を、出版社や作家の許可を得て公開していた。しかし、アニメの画像を公開することは珍しい。アニメ・マンガ情報サイト「MANTANWEB(まんたんウェブ)」では、「第1話から最新話までの場面写真を公開するという異例かつ太っ腹な措置」と報じられた。

   「アル」を運営するけんすうさんは、

「ガンガンSNSに染み出すほうが見る人が増えるよね、というのと、著作権的にどうか?という問題を、少しづつでも紐解いて、製作者にもファンにもよい形を作ります。」

と、今後もマンガ業界を盛り上げていきたいという意欲を語った。