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同人誌印刷所、公式サイトで「元気です!」 テレビ取材後に健在アピール

   新型コロナウイルス感染症拡大の影響による経済不振を受け、多くの企業がテレビ番組などの取材でその苦悩を吐露している。

   しかし、都内で印刷業を営むしまや出版(東京都足立区)は放映を受けて心配する人々に対し、公式サイト上で「株式会社しまや出版は、元気です!」と声明を発表した。

  • スーパーJチャンネル公式サイトより
    スーパーJチャンネル公式サイトより
  • スーパーJチャンネル公式サイトより
  • 「しまや出版」公式サイトより
  • スーパーJチャンネル公式サイトより
  • しまや出版公式ツイッターより 製本した厚い本で「社長を倒す」様子

「※映像に流れた同人誌は、事前にお客様に許可を頂いております」

   しまや出版は1968年に創業。個人が趣味など自費出版する本「同人誌」専門の印刷所だ。2020年5月19日、「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)内の「【火曜企画】~町工場の危機~」で取り上げられた。この件に関して、代表取締役の小早川真樹さんは公式サイト上で、「テレビ朝日 スーパーJチャンネル(2020/5/19)をご覧いただきました皆様へ」というメッセージを発表した。

   「弊社の放送部分では、新型コロナ関連融資にて多額の借入を行ったり、社長の心労を伝えるような映像」もあったとしながらも、不安を抱いた人向けに

「大丈夫!経営には問題ございません!」

と宣言した。

   小早川さんは、「新型コロナウィルスの影響による各種イベントの中止に伴い、売り上げが激減していることは事実」としながらも、国、東京都、足立区それぞれの融資制度の活用や、自社ビル(工場)を所有しているために固定費が大きく抑えられていることから、倒産や廃業をすることはないと述べる。また、取材に関しては「新型コロナウィルス対策をされたディレクター様が基本1人で取材に来られ、弊社では丸2日取材をされました」とのこと。「夕方に番組を見られている視聴者層への配慮(分かりやすく報道)がなされ、弊社の放送内容も他2社とのバランスで構成をされていると感じられた」とし、放映内容に理解を示するとともに、

「改めて断言します 『株式会社しまや出版は、元気です!』」

   と宣言している。

   また、発表内では最後に

「※映像に流れた同人誌は、事前にお客様に許可を頂いております」

と小文字でコメント。家族などから隠れて同人誌を制作する顧客に配慮を見せた。