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らあめんババア、コロナ余波で終売へ 今年で誕生26年「思ったより若い」の声も

   25年以上にわたって親しまれた駄菓子が、また一つ消えることになった。よっちゃん食品工業の「らあめんババア」が2020年8月末で終売となる。

   駄菓子問屋のツイッター発信などで注目を集め、「令和イチショック」といった惜しむ声が相次いでいる。メーカーに話を聞くと、終売理由として、新型コロナウイルス感染拡大を受けた原料価格の高騰などを挙げた。

  • 「らあめんババア」の8月末終売に惜しむ声が寄せられている
    「らあめんババア」の8月末終売に惜しむ声が寄せられている
  • 「らあめんババア」の8月末終売に惜しむ声が寄せられている

「令和イチショック」

   よっちゃん食品工業(山梨県中央市)の公式サイトによると、商品紹介欄の「らあめんババア」の箇所には右上方に「8月31日終売」と書かれている(5月22日確認)。J-CASTニュースが22日に同社に聞くと、終売は事実で、公表したのは「(5月の)連休が明けた頃」。終売の約3か月前公表は「普通のこと」という。

   「らあめんババア」は、チキン味のフライ麺の駄菓子で、ポリポリ食べる食感も楽しむことができる。発売は1994年頃とのことで、現在の希望小売価格は1袋(18グラム)20円(税別)。

   終売の理由については、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「原料供給への影響や原料価格の高騰、さらに製造体制への影響もあり、主力製品の存続を優先するため」と説明した。「らあめんババア」だけでなく、「けんこうカムカムするめ足」など計4種、5商品を終売とする。

   今回、静岡市の菓子問屋「あまのや繁田商店」が5月22日、「らあめんババア」の8月末終売をツイートしたことなどをきっかけに注目を集め、

「令和イチショック」
「(略)マジか・・一つの時代が終わった感」

などと惜しむ声が相次いで寄せられた。また、「らあめんババア」が発売年からの単純計算で「26歳」になることから、

「らあめんババア、思ったより若いやん」

といった感想もあった。

   また、ツイッターで情報発信した、あまのや繁田商店に話を聞くと、

「終売を知った感想は、『寂しい』以上のことで、人気定番駄菓子が消えてしまうと、会社の売上にも影響が出て切実です」

と語った。情報発信した理由については、

「過去にも終売直前になって広く知られてネットで高値で転売される、といった例がありましたが、そうした事が起きない様にしたいと考えました。店でも商品を安定確保し、ネット販売も含め、いつも通りの価格で提供して、高値転売の現象を防ぎたいです」

と説明していた。