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「日替わり捕手」矢野采配に虎党不満 ボーア初安打も...単独最下位抜け出せるか

   プロ野球の阪神は2020年6月24日、神宮球場でヤクルトと対戦し1-6で敗れた。先発ジョー・ガンケル投手(28)が初回に乱れていきなり3失点。5回には2番手・守屋功輝投手(26)が2点を失いリードが広がった。打線はヤクルト投手陣を打ち崩せず4安打1得点。連敗を止めたばかりのチームはこれで4敗目となり単独最下位となった。

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4回以降は2塁すら踏めず...

   初回の3失点が阪神打線に重くのしかかった。ヤクルトの先発アルバート・スアレス投手(30)に対してランナーを出すものの、あと一本が出ない。3回には相手のエラーと糸原健斗内野手(27)のライト前ヒットで無死1、3塁としたが、糸井嘉男外野手(38)が併殺。この間に1点を奪うのがやっとだった。

   巨人との開幕3連戦で3連敗を喫し、23日のヤクルト戦で連敗をストップ。それでも流れが変わることがなかった。昨シーズンからの課題である打撃は低調が続き、チーム打率はリーグワーストの.209。24日のヤクルト戦でも貧打を露呈し、4回以降は2塁すら踏めなかった。

   投手陣も安定感を欠いている。昨シーズン、中継ぎの柱として活躍したピアース・ジョンソン投手(29)、ラファエル・ドリス投手(32)が抜けた穴は大きく、開幕から救援陣がピリッとしない。昨シーズンリーグトップのチーム防御率を誇ったが、開幕から5試合でチーム防御率はリーグワーストの4.61と低迷している。

ボーア19打席目で待望の初安打

   開幕直後は固定しなかった打線はここ3試合で固まりつつある。その一方で日替わりで併用しているのが捕手だ。開幕は梅野隆太郎捕手(29)がスタメンマスクを被り、第2戦は原口文仁捕手(28)、第3戦は坂本誠志郎捕手(26)を起用。23日からのヤクルト戦では、初戦は梅野、第2戦は原口が先発のマスクを被っている。

   捕手出身の矢野燿大監督(51)は、先発投手との相性を考慮して日替わりで捕手を起用しているとみられるが、ここまで結果がついてこない。矢野監督の采配には賛否あるものの、虎党の不満は募る一方だ。ネット上では「なぜ梅野を固定しない」「梅野を起用しない理由を教えて」など矢野監督に疑問を投げかける声が上がっている

   24日の試合では、ジャスティン・ボーア外野手(32)が19打席目にしてようやく初安打を放った。首脳陣もまずは一安心といったところだが、打撃に関しては課題が山積する。開幕から5試合の総得点はわずか9点。12球団唯一の一桁で、貧打ぶりを象徴している。阪神はカード勝ち越しをかけて25日のヤクルト戦に臨む。