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G党「交代してくれてよかった」 DeNAラミレス監督の直感采配に「感謝」

   プロ野球のDeNAは2020年6月30日、東京ドームで巨人と対戦し2-5で敗れた。初回、先頭・梶谷隆幸外野手(31)、2番ネフタリ・ソト内野手(31)の連続安打などで2点を先制。以降は巨人先発の戸郷翔征投手(20)の緩急をつけた投球に苦しみ追加点が奪えなかった。6回に2番手・国吉佑樹投手(28)が巨人打線につかまり逆転を許し、8回に2本の本塁打でダメを押された。巨人との首位攻防戦を落としチームは3位に転落した。

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突然の交代劇に浜口キョトン

   この日の勝負所となったのは6回。先発・浜口遥大投手(25)が先頭の増田大輝内野手(26)に四球を与えた。続く丸佳浩外野手(31)を2ゴロに打ち取った。1点リードの1死1塁の場面でアレックス・ラミレス監督(45)が動いた。ここまで88球3安打の浜口に代えてマウンドに国吉を送った。突然の交代劇にマウンド上の浜口はキョトンとした表情で、すぐには現実を受け入れられないようだった。

   浜口の後を継いだ国吉は制球が定まらず、坂本勇人内野手(31)を四球で歩かせた。1死1、2塁の場面で巨人の主砲・岡本和真内野手(24)にライト前に運ばれ同点とされた。5番・中島宏之内野手(37)をセカンドフライに打ち取ったものの、ヘラルド・パーラ外野手(33)に三遊間を破られ逆転を許した。

   ラミレス監督は試合後、浜口の交代に関して「スタミナ」を理由に挙げた。浜口は前回登板の6月23日の中日戦で133球を投じている。ラミレス監督は浜口が5回から球速が落ちたことを指摘したが、浜口はこの日、坂本と岡本を2打数無安打に抑え込んでおり、交代を告げられた浜口の表情を見る限りラミレス采配には疑問符がつく。

データ重視するも直感で采配も

   この日はホセ・ロペス内野手(36)がベンチから外れ、スペンサー・パットン投手(32)とエドウィン・エスコバー投手(28)がベンチ入り。巨人との首位攻防戦に備え、7回以降のリリーフ体制は万全の状態にあった。それだけに好投の浜口を代えてまで国吉を投入した采配にDeNAファンから不満の声がもれる。

   一方、G党からはラミレス監督の采配に「交代してくれてよかった」との声が上がっている。これは6月21日の広島戦後にラミレス監督が発したコメント。広島が7回まで好投を続けた先発・森下暢仁投手(22)に代えて継投策を取ったことでDeNAが9回にテイラー・スコット投手(28)を打ち込みサヨナラ勝利。この試合後にラミレス監督は「(森下を)交代してくれてよかった」と振り返った。

   昨シーズン、ラミレス監督はデータを重視しながらも時には直感に頼る采配がみられた。この采配がはまればチームは好転するが、この日のように裏目に出た場合はDeNAファンから「謎采配」と批判を受けることも。首位・巨人との大切なカード初戦を落とし、巨人とは1.5ゲーム差。7月1日の第2戦は高卒3年目の桜井周斗投手(21)が先発のマウンドに上がる。