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中崎の乱調、菊池は沈黙...広島3連覇の立役者そろって低迷 鯉党からは「新陳代謝」論も...

   プロ野球の広島が2020年7月9日、マツダスタジアムでDeNAと対戦し1-5で敗れた。

   先発・森下暢仁投手(22)が初回2死から2点を失いDeNAに先制を許した。4回に会沢翼捕手(32)のタイムリーで1点を返したものの以降は打線が沈黙。8回には中崎翔太投手(27)がタイラー・オースティン外野手(28)の2ランなどで3点を失った。連敗を脱出したばかりのチームはこれで借金「2」となった。

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中崎、防御率9.00で2軍落ち濃厚

   1点ビハインドの8回、佐々岡真司監督(52)はマウンドに4番手・中崎を送り込んだ。1点勝負の緊迫した場面で中崎は先頭の大和内野手(32)に2塁打を許し、1死後ネフタリ・ソト内野手(31)のライト前へのポテンヒットで1失点。続くオースティンには134キロのツーシームをレフトスタンド上段に運ばれた。4番・佐野恵太外野手(25)にツーベースを許したところで降板。打者5人に対して4安打、14球で3点を失った。

   広島のリーグ3連覇を支えた中崎が不調から抜け出せない。昨シーズンは開幕から低迷し、6月に守護神の座をはく奪された。絶対的守護神として2018年には32セーブをマークするも、19年はわずか9セーブに終わった。今シーズンも復活の兆しが見られず、中継ぎとしてスタート。クローザーへの返り咲きを目指すも6試合で防御率9.00。2軍落ちが濃厚となった。

   今シーズンの広島は救援陣が大きな課題となっている。守護神として期待されたテイラー・スコット投手(28)は開幕から5試合に登板し、セーブなしの防御率21.00。結果を残せないまま登録抹消された。これにより新守護神に指名されたのが菊池保則投手(30)だ。楽天から移籍し、広島で2年目を迎える菊池は昨シーズン、中継ぎとして58試合に登板。今シーズンも中継ぎとして2ホールドをマークし、安定感が評価されての抜擢となった。

昨季、6月下旬から7月上旬にかけて大連敗

   野手では同じくリーグ3連覇の立役者となった菊池涼介内野手(30)が不調にあえいでいる。開幕からここまで14試合に出場し55打数10安打、打率は.182と低迷している。得点の好機では凡打が続き打線のブレーキとなっている。昨シーズンは得点圏打率3割超えも、今シーズンは2割に届かず。ホセ・ピレラ外野手(30)との1、2番コンビはここまで機能していない。

   乱調が続く中崎、低迷から抜け出せない菊池の起用に鯉党からは不満の声が上がり始めている。ネット上では、中崎の復活や菊池の復調に期待する声が見られる一方で「新陳代謝」を望む声も。昨シーズンは開幕から低迷が続いたリードオフマン田中広輔内野手(31)を起用し続けたことで首脳陣が鯉党から批判を浴びた。今シーズンもまた、リーグ連覇の立役者の起用法を巡って不満が噴出している。

   昨シーズンは6月下旬から7月上旬にかけて11連敗(1分け挟む)を喫した。6月28日からの2連敗後、30日の引き分けを挟んで7月10日まで負けが続いた。今シーズンは7月1日から4連敗を喫し、8日のDeNA戦で連敗をストップしたものの再び黒星。借金を返済して上位に浮上するにはリリーフ陣の整備が急務となる広島。7月10日の中日戦(ナゴヤドーム)はエース大瀬良大地投手(29)が先発のマウンドに上がる。