J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

浜崎あゆみ、「M」効果で原点回帰? 無観客ライブに期待高まる

   歌手の浜崎あゆみさん(41)が2020年7月13日、自身初となる無観客オンライン配信ライブを25日に開催することを発表した。

   タイトルは「ayumi hamasaki PREMIUM LIMITED LIVE A」。配信はAbemaTVが担当し、同サイトによると、開始時間は19時から(終了時刻の表記はなし)。「待望の浜崎あゆみの無観客オンラインライブの独占配信が決定! 約2年ぶりの新曲『オヒアの木』を初披露」と、浜崎さんが約2年ぶりにリリースする新曲を交えたライブになることが予告されている。

   発表を受け、ネット上ではツイッター上を中心に「無観客ライブ嬉しすぎる!あゆありがとう!」といった声が続々と上がるなか、「ダンサーはイラン」といった声も上がり始めている。

  • 無観客ライブ開催を伝えるabemaTVのサイト
    無観客ライブ開催を伝えるabemaTVのサイト
  • 無観客ライブ開催を伝えるabemaTVのサイト

多数のダンサーは最初から「必須」ではなかった?

   浜崎さんといえば、コンサートの際には多数のダンサーを従えてライブを行うことで知られており、発売されているライブDVDを見てみると、壇上には常に十数名のダンサーがおり、縦横無尽にパフォーマンスを繰り広げているのが分かる。もはや浜崎さんのライブの一部と化して久しいダンサーだが、浜崎さんのライブにおいて多数のダンサーは最初から「必須」のものだったわけではない。

   今を遡ること20年。2000年に開催され浜崎さんにとって初の全国ツアーとなった「ayumi hamasaki concert tour 2000 A 第1幕」、および2巡目の全国ツアーとなった「ayumi hamasaki concert tour 2000 A 第2幕」では、浜崎さんは基本的に壇上に1人で上がり、楽曲を歌唱。途中、何曲かは数人のダンサーが登場するなどしたが、現在のような大人数ではなく、あくまで、浜崎さんが常にステージのセンターに陣取り、ダンサーがその脇で踊るという、あくまで浜崎さんをフィーチャーした演出に特化していたのだ。

「M」放送で昔のファンが戻った!?

   今でこそ、当たり前の演出となった「多数のダンサーを従えてのライブ」。しかし、そうではなかった時代を知るファンからは、以前から、「ダンサー多すぎじゃない?あんなにいらないと思うんだけど」といった不満がくすぶるなどしてきた。そして、今回、浜崎さんが無観客ライブを発表した際にも、前述のもののほかにも、「あのやたらと沢山いるダンサー?は要らないんじゃないかと思う...」といった声が以前にも増して噴出しているようだ。これは一体、どういうことなのだろうか。

   考えられるのは、7月4日に最終回を迎えたドラマ「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系)が4月から7月にかけて放送されたことで、浜崎さんの歌手活動の初期においてファンだった人々が、再び浜崎さんに注目し始めているということではないだろうか。同ドラマでは浜崎さんの初期のシングルである「trust」や、2000年発売の「vogue」など、2000年のライブで披露された楽曲が多数流れており、これらの楽曲に反応した「かつてのファン」が戻り始めているということなのではないだろうか。

   翻って、浜崎さんが7月25日に開催する無観客ライブは、まだそのセットリストについては不明だが、新曲である「オヒアの木」を披露することはAbemaTVのサイトで発表されている。同曲は「M 愛すべき人がいて」の放送終了直前の7月5日午前0時に配信が始まったデジタルシングルだが、その曲調は近年にない実に穏やかな曲調で、母となった浜崎さんの作風の変化を感じさせるものだった。

   そうなると、同曲にはそれほど派手な演出は必要ないとも考えられるわけであり、そう考えると、無観客ライブで同曲を披露する際にはそれほど多数のダンサーを必要としない可能性もある。また、同曲以外のセットリストは不明だが、浜崎さんの心境に変化が起きているとするならば、近年のライブでの演出が見直される可能性も否定できない。仮に浜崎さんが「原点回帰」を志向するのであれば、それを歓迎するファンは相当数に上るのではないだろうか。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)