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コロナがなかったらこんな大学生活を... 「親バカ青春白書」に学生から「羨望の声」

   俳優のムロツヨシさん(44)が主演する「親バカ青春白書」(日本テレビ系)の第2回が放送された。同ドラマは演出家の福田雄一氏によるオリジナルドラマ。ムロさん演じるシングルファーザーで小説家の小比賀太郎(ガタロー)が、娘のさくら(永野芽郁さん=20)の大学入学にあたって異性関係を心配するあまり、自らも同じ大学の同じ学部に入学してしまうというコメディーだ。

   第2回(2020年8月9日)では第1回と同様、ガタローとさくらが大学生活の醍醐味とも言えるサークル活動を決めるべく、入学した「立青大学」のキャンパス内を奔走する様子などが放送されたが、それに対し、ネット上では大学1年生と見られるツイッターアカウントから羨望の声が上がっているのだ。

  •  ムロツヨシさん(2015年撮影)
    ムロツヨシさん(2015年撮影)
  •  ムロツヨシさん(2015年撮影)

「私もあんな大学生のスタート切りたかったなぁ」

   あるツイッターアカウントは「『親バカ青春白書』っていうドラマ観てると、コロナがなかったらこんな大学生活送れてたのかなぁ?とか考えちゃって話全然入ってこない」と、ドラマを見ると複雑な気持ちになるとツイート。また、別のアカウントは、

「なーんか、今日親バカ青春白書見たんやけどさ、私もあんな大学生のスタート切りたかったなぁ、コロナまじ恨みでしかない。大学の友達まだ1人もおらん 泣きでしかない」

と、自らの大学生活への不満を吐露している。

   また、「ムロツヨシの親バカ青春白書はコロナ禍で失われた本来のキャンパスライフを想起させてくれるから好き」と、本来訪れるはずだった大学生活のシミュレーションが出来てしまうと指摘しているほか、

「親バカ青春白書を兄と観てて、爆笑してたけど、ふと大1の私『ねー大学生ってこんな感じなのかな!?』って大4の兄に言ったらすごく哀れみの目で見られた。とりあえずコロナを恨んでおこう」

と、やはり、「恨み節」をつづっているのだ。

キャンパスに立ち入ったことがない大学1年生が続出してしまった2020年度

   これらの声が上がってしまう理由だが、それはもちろん新型コロナウイルスの流行が原因だ。2020年度においては、多くの大学が新学期を開始するも、コロナの流行を鑑みてオンライン授業を行いつつ、キャンパスへの立ち入りを制限している。「立青大学」という名前にちなんで(?)、立教大学と青山学院大学の前期授業についてそれぞれの公式サイトを確認すると、

「春学期の授業は、全期間すべての開講科目をオンラインで実施します」(立教大学)
「5月1日(金)から開始した本学の前期授業は、オンライン化が困難な授業を除き、原則として学期終了まですべてオンライン形式で実施しています」(青山学院大学)

との発表がなされていたほどだ。

   つまり、今年度はドラマの中で描かれているような授業風景やサークル活動をいまだ経験していないという大学1年生が多数存在しているのだ。そのような1年生たちが「親バカ青春白書」を見てしまったら......ドラマを羨望の眼差しで見ないわけがないだろう。

   なお、ドラマの公式ツイッターを見ると、第3回の放送内容として、同回もガタローとさくらのサークル探しは続くことが予告されている。あこがれの大学生活がドラマの中だけになってしまっている現状がいつまで続くかが分からない以上、前述のようなドラマへの羨望の声は今後も噴出してしまうだろう。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)