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フジ「グッディ」熱中症特集なのに...レポーター騒動「スルー」 安藤優子氏の言及もなし

「全く先日の件に触れないのが信じられない」「どういう気持ちでこの特集を制作してるの?」

   フジテレビ系のワイドショー番組「直撃LIVEグッディ!」は2020年8月21日の放送で、熱中症を特集した。

   同番組の19日の放送では、熱中症の疑いがあるスタッフに中継を続行させたとしてネット上で批判が相次ぎ、説明を求める声が上がっていた。

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「暑すぎて頭がボケーとしてる」

   19日の放送では、ディレクターが14時過ぎに京都・嵐山の渡月橋から暑さ対策を伝えた。手元の温度計は40.1度を示していた。

   ディレクターは中継開始からしばらくして、言葉が思うように出てこず、「暑すぎて頭がボケーとしてるんですね。ごめんなさい」と熱中症のような症状を訴えた。その後、「(スタジオに)お返ししておきますね」と切り上げようとした。

   しかし、安藤氏は笑顔で受け流し、「もう1回お返ししていいですか?」と中継を続けるよう促した。ディレクターはその後、深呼吸をしたり目をつぶったりと明らかに体調がおかしく、高橋克実キャスターが「ちょっと休憩した方がいいんじゃない?」と心配し、倉田大誠アナウンサーが「引き取ります」と中継を終わらせた。

   視聴者からはディレクターの体調を心配する声や安藤氏の非常識さ、番組側の安全配慮不足の低さへの指摘が続出していた。だが、翌日の放送までにこの件について説明はなかった。

グッディ「突発的な熱中症に注意が必要だ」

   21日の放送では、自省ともいえる特集を組んだ。熱中症の症状や対策を約40分間にわたり詳報し、「なかなか自分では気づけない」「突発的な熱中症に注意が必要だ」と注意喚起した。

   しかし、騒動への言及はやはりなかった。

   フジテレビは20日、J-CASTニュースの取材に「制作の詳細についてはお答えしておりませんが、今回の経験を今後の番組制作に活かしてまいりたいと考えております。なお、中継を担当したディレクターに熱中症の症状はなく、体調に問題はございません」と答えていたが、視聴者への直接の説明は避けた形だ。

   この日の放送を受け、SNS上では

「今日の熱中症の話題で全く先日の件に触れないのが信じられない。あのレポートの顛末を説明するとばかり思っていた(中略)今日初めてすごい不信感が芽生えた」
「普通の番組なら、安藤優子の謝罪はなくとも番組内での熱中症?みたいな事があった件については触れると思うけど?」
「安藤キャスターもグッディの制作側もどういう気持ちでこの特集を制作して話してるんだろう?禊?」

と番組の姿勢を問う声が少なくない。