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安倍昭恵氏「世の中の為に神様私を存分にお遣い下さい」 辞任表明後「初」FBは過去の文章を...

   安倍晋三首相が辞任を表明してからも沈黙を守ってきた昭恵夫人が2020年8月31日深夜にフェイブックを更新した。FB更新は、20年5月16日にクラウドファンディングへの協力を呼びかけて以来、3か月半ぶりだ。

   今回の更新では文章の書き込みはなく、16年の自分の投稿をシェアしただけだ。当時の投稿では、13年に母校の会報に寄稿した内容を紹介している。昭恵氏の投稿によると、会報のテーマは「再生~ReBirth~」。寄稿の最後は「世の中の為に神様私を存分にお遣い下さい...」という1文で結ばれている。今後の活動に意欲を見せているとも読める内容で、この内容をこのタイミングで投稿した意図をめぐる臆測も出そうだ。

  • 安倍昭恵夫人。文章なしのFB投稿の意図はどこにあるのか(2017年撮影)
    安倍昭恵夫人。文章なしのFB投稿の意図はどこにあるのか(2017年撮影)
  • 安倍昭恵夫人。文章なしのFB投稿の意図はどこにあるのか(2017年撮影)

「一度挫折を味わい、辛い思いをしたからこそ今がある。正にReBirth」

   昭恵氏がシェアしたのは16年8月30日の投稿。この投稿では、

「2013年、母校の会報の特集テーマは『再生~ReBirth~』自分が書いた文章を読み返し『世の中の為に神様私を存分にお遣い下さい...』と改めて祈る。そして全てに感謝・・・」

という文章とともに、

「聖心に学ぶことが出来てよかったと今心から思えます」

と題した文章の写真がついている。昭恵氏は聖心女子学院初等科・中等科・高等科を経て、聖心女子専門学校に進学している。

   昭恵氏が寄稿した13年は、第2次安倍内閣が発足した翌年にあたる。第1次政権退陣から返り咲きまでを

「一度挫折を味わい、辛い思いをしたからこそ今がある。正にReBirth。人が生きていく上で無駄なことは一つもなく、失敗のように見えることも、大切な人生の積み重ねの一部だと思います。再チャレンジできる社会を作ると言っていた主人は今、自ら実践しています」

などと振り返りながら、母校への思いで寄稿を締めくくった。

「辛かった日々があるからこそ、人の温かさを感じ...」

「辛かった日々があるからこそ、人の温かさを感じ、人として厚みが増していくことになる。今、すべてのことに感謝できるのは、聖心女子学院という学び舎での生活があったからこそと改めて思います。世の中の為に神様私を存分にお遣い下さい...」

   昭恵氏は、森友学園への国有地売却をめぐる問題や、首相主催の「桜を見る会」の招待者先帝をめぐる問題でも、たびたび名前が登場。政権にダメージを与えたとの指摘も根強い。昭恵氏が文集の写真を投稿した16年8月には、森友学園をめぐる問題は発覚していなかったが、投稿の1週間ほど前の8月22日には、ハワイの真珠湾を訪問したことを投稿し、菅義偉官房長官が「訪問は私的なもの」などと対応に追われた、という経緯がある。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)