J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

首位独走・巨人に不安材料はあるか!? 「最大の懸念は...」スポーツ紙記者らが挙げる「弱み」

   シーズンが折り返しを迎え、巨人が首位を独走している。リーグ2連覇に向けて視界良好に見られるが、足元は盤石ではないという指摘も――。

   巨人の番記者は「原監督は決して楽観視していないでしょう。坂本勇人、丸佳浩の調子が上がってきましたが、まだ本来の状態ではない。最大の懸念材料は先発陣ですね。計算できる投手が菅野智之と戸郷翔征しかいない。戸郷はまだ高卒2年目。シーズンを通じて投げたことがないので未知数です。他の先発投手に頑張ってもらわないと」と指摘する。

  • 後半戦に好調を維持できるか(イメージ)
    後半戦に好調を維持できるか(イメージ)
  • 後半戦に好調を維持できるか(イメージ)

救援陣安定も...負担がかかる状況

   確かに、先発陣は心許ない。エース・菅野が開幕から無傷の9連勝、戸郷も7勝2敗と期待以上の成績を残しているが、3番手以降が定まらない。サンチェスが右肩違和感で7月中旬に戦線離脱、メルセデスも8月中旬に左ひじのコンディショニング不良を訴えて登録抹消された。本格派右腕・畠世周は22日の広島戦(マツダスタジアム)で先発も、3回途中5四球5失点KOでファーム降格。左腕エースとして期待される田口麗斗も8月は打ち込まれる登板が続き、2勝3敗、防御率4.83とピリッとしない。

   スポーツ紙デスクは、

「巨人が勝ち続けているのは中川皓太、高梨雄平、大竹寛、大江竜聖、デラロサと救援陣が抜群の安定感を誇っているから。特に高梨を楽天からトレードで緊急補強できたのが大きかった。でも救援陣に負担がかかっている中、1イニングでも長く投げられる先発投手が求められています。昨年と違って菅野が絶好調ですが、裏を返せば菅野で負ければ大型連敗する危険性がある。追撃する他球団が星のつぶし合いでなかなか巨人の背中が見えませんが、過密日程が続くので一気に勢いに乗ってくるチームが出てくるかもしれない。巨人の優位は変わりませんが、まだまだペナントレースの行方はわかりませんよ」

と分析する。

   首脳陣も起用法に配慮しているが、猛暑の中での登板が続いて救援陣に疲労がたまっている。巨人は9月1日から13連戦、15日から9連戦が控えている。8月29日の中日戦(東京ドーム)で左腕・今村信貴が7回1失点の好投で今季2勝目をマーク。サンチェスもファームで実戦登板を積み重ねるなど明るい材料もある。後半戦は先発陣の奮起がリーグ2連覇のカギを握りそうだ。