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「8番ピッチャー、意味あるの?」ラミレス采配にベイファン不満 3位後退で正念場に

   プロ野球のDeNAは2020年9月1日、東京ドームで巨人と対戦し2-3でサヨナラ負けした。先発・上茶谷大河投手(24)が6回3安打2失点と試合を作り7回から継投に。同点で迎えた9回にエドウィン・エスコバー投手(28)が巨人打線につかまり無死満塁の場面で吉川尚輝内野手(25)にライト前に運ばれサヨナラ負け。チームはこれで3位に後退し、首位巨人とのゲーム差は6.5ゲームに広がった。

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無死満塁の好機も1点を奪うのがやっと

   今シーズン未勝利の上茶谷は、巨人のエース菅野智之投手(30)と堂々と渡り合った。初回、先頭・坂本勇人内野手(31)にレフト前に運ばれ2死後に岡本和真内野手(24)を四球で歩かせた。2死1、2塁で打席に丸佳浩外野手(31)を迎えたがレフトフライに打ち取りピンチをしのいだ。4回には四球の丸を1塁に置き大城卓三捕手(27)にライトスタンドに運ばれ2失点。上茶谷のこの日の失点はこの本塁打による2点だけだった。

   7回から継投に入ったDeNAは、スペンサー・パットン投手(32)、石田健大投手(27)が7回、8回をそれぞれ無失点に抑えて9回のエスコバーに繋いだ。2-2の同点で迎えた9回、エスコバーは先頭・丸に内野安打を許し続くゼラス・ウィーラー外野手(33)にセンター前に運ばれ無死1、3塁。ベンチは大城を申告敬遠で歩かせ満塁策を取り吉川との勝負を選択したが結果、サヨナラ負けを喫した。

   巨人先発・菅野の前に沈黙していた打線は5回、相手のエラーと2本のヒットで無死満塁のチャンスを作った。一打同点の場面で打席には8番・上茶谷が入る。上茶谷は打席で闘志を見せたが空振りの三振。続く9番・戸柱恭孝捕手(30)が投手ゴロに打ち取られるも、打球が高くバウンドしたため3塁走者がホームに生還。なおも2死2、3塁とチャンスは続いたが梶谷隆幸外野手(32)が三振に終わり、菅野から1点を取るのがやっとだった。

9回はあっけなく3人で攻撃終了...

   1点ビハインドの8回には、2死から中井大介内野手(30)、ネフタリ・ソト内野手(31)が連続で四球を選び、菅野を降板に追いやった。1打同点の場面で佐野恵太外野手(25)が巨人の2番手・中川皓太投手(26)からタイムリーを放ち4番の仕事をきっちり果たした。絶対的セットアッパー中川から得点を挙げ、DeNAの反撃ムードが高まったものの9回はあっけなく3人で攻撃が終わり逆転はならなかった。

   13連戦の初戦を落とし痛い黒星となったが、アレックス・ラミレス監督(45)は独自采配を貫く。打順に関しては今シーズンも投手を試合によって8番と9番に使い分け、この日は先発・上茶谷を8番に起用。このラミレス監督の采配に不満を募らせるベイファンもおり、ネット上では「8番ピッチャー」に「意味あるの?」と疑問視する声が。首位・巨人にこれ以上離されないために残り2戦は負けられない戦いとなる。DeNAが正念場を迎えている。