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「ピープルズを先発で固定すべき」 DeNA逆転Vへ...齊藤明雄氏が投手起用に提言

   プロ野球のセ・リーグは巨人が首位を快走している。巨人の独走の気配が漂う中、2位阪神と3位DeNAが7.5ゲーム差で追っている。シーズンを折り返し、このまま巨人の独走を許すのか。それともここから反撃が始まるのか。

   J-CASTニュース編集部は、横浜ベイスターズの1軍投手コーチを務めた齊藤明雄氏(65)にDeNAの逆転優勝に必要なものを聞いた。

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「パットンの先発は今後やらないほうがいい」

   DeNAは9月1日からの首位・巨人との3連戦で3連敗。第1戦、第2戦は僅差の試合となったが、オープナーを用いた第3戦は4-13の大敗だった。先発のスペンサー・パットン投手(32)が大乱調で、後続も打ち込まれ2回までに13点を失った。この日は大量リードされながらもアレックス・ラミレス監督(45)は、山崎康晃投手(27)、マイケル・ピープルズ投手(29)、三嶋一輝投手(30)ら勝ちパターンの投手を起用する采配を見せた。

「チームの事情があるのかも知れないが、オープナーでパットンの先発は今後やらないほうがいいと思います。パットンが先発することで後ろが弱くなってしまう。もしやるのならばエスコバーのほうがいい。後半に試合がもつれた時に左の石田投手が残っていますから。この間の巨人戦のような展開になってしまったらベンチはお手上げ状態になってしまう。投げさせなくてもいい投手を投げさせなければなりませんから」(齊藤氏)

   先発陣に目を向けると、エース今永昇太投手(27)が8月16日に左肩の違和感で出場選手登録を抹消。これに続いて20日には平良拳太郎投手(25)が背中の違和感で登録抹消となった。先発の主軸2投手を欠き、ラミレス監督は一時、中継ぎに起用したピープルズを先発に戻す意向で、雨天中止となった7日の広島戦ではピープルズが先発予定だった。

「ピープルズは中継ぎタイプの投手ではない」

「ピープルズは中継ぎタイプの投手ではないので、先発でずっと回して固定すべき。中継ぎがいなければピープルズを中継ぎで起用するのもいいかもしれないが、横浜には素晴らしい中継ぎ陣が揃っているので、あえて中継ぎで起用する必要はないと思います。ピープルズの場合、アメリカのスタイルで6回3点でいいと思う。そうすれば中4日でもいけますし、十分に回していける」(齊藤氏)

   また、齊藤氏は今シーズン開幕から低迷する山崎について「ゼロからスタートするつもりで這い上がってほしい」と言及し、次のように続けた。

「今シーズンは3人で終わる回が少ない。全体的にコントロールが良くない。あまりにもコーナーを狙いすぎている。それでボールが先行して打たれるパターン。ツーシームも完全に見切られている。巨人戦、広島戦ではカーブやカットボールを投げていました。目線を変えるという意味ではいいと思うが、本来の山崎投手に戻るにはそうではないと。もっと真っすぐ、ツーシームを磨くことだと思います」(齊藤氏)

   DeNAは9月8日からホーム横浜スタジアムで2位阪神と3連戦、11日からは中日3連戦を控える。

「この6連戦は4勝2敗で行くぐらいの気持ちでないとダメ。3連戦の頭を絶対に取る。それができるくらいの投手陣は揃っているわけですから、まず阪神を捕まえてその次に巨人。18日からはホームで巨人戦があるので、そういった意味でもこの6連戦は勝負所になるでしょう」(齊藤氏)