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井上尚弥「10・31防衛戦」決定 米ラスベガスでWBA3位モロニーと対戦

   ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(27)=大橋=の次戦が決定した。井上を共同プロモートするトップランク社が2020年9月9日、公式サイト上で発表した。井上の次戦は10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスMGMグランドでWBA同級3位ジェーソン・モロニー(29)=オーストラリア=を相手に保持するWBA、IBF王座の防衛戦を行う。

   井上の今年初戦がようやく決まった。井上は当初、4月25日に米ラスベガスでWBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)と対戦する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で試合は延期となった。井上、カシメロの両陣営は今秋の対戦へ向けて交渉を行ったが、条件面で折り合いがつかなかったとみられ、井上が希望していた3団体王座統一戦は先送りとなった。

カシメロは9月、ウーバーリは12月に防衛戦

   井上の次戦に関してトップランク社のボブ・アラムCEOは、カシメロとモロニーを候補に挙げ、その動向が注目されていた。対戦相手となるモロニーはプロキャリア21勝(18KO)1敗を誇る強打者。唯一の敗戦は2018年10月にIBF世界バンタム級王座に挑んで負けたもの。この試合はワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準々決勝として行われ、王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に1-2の僅差判定で敗れた。

   井上の防衛戦が決定したことで、世界主要4団体バンタム級の年内の世界戦が全て決まった。井上との対戦を見送ったWBO王者カシメロは、9月26日(日本時間27日)に米コネティカット州で24戦全勝(19KO)の戦績を誇るデューク・ミカ(ガーナ)と防衛戦を予定。これをクリアすれば、再び井上との3団体王座統一戦が浮上するのは必至だ。

    また、WBC王座は王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)が、世界5階級制覇のノニト・ドネア(フィリピン)を相手に防衛戦を行う。12月12日(日本時間13日)に米国で行われる予定で、WBCの指名試合となる。この試合は当初、5月16日に米国で予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。王者ウーバーリ、挑戦者ドネアのどちらが勝っても、4団体王座統一を目指す井上のターゲットとなる。