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ホテルの大ホールVS貸し会議室 立憲&国民、「結党大会」ハシゴした記者がレポート

   野党による合流新党「立憲民主党」と、同党に合流しなかった議員が結成した「国民民主党」が2020年9月15日、それぞれ都内で結党大会を開いた。

   立憲には衆参の国会議員150人が参加する一方で、国民に参加したのは15人。立憲の大会がホテル大ホールで開かれ、政権の「選択肢」としての立ち位置を打ち出したのに対して、国民が借りたのは貸し会議スペース。その内容も手作り感あふれたもので、参加議員の笑顔が絶えない異例の大会で「ベンチャー政党」として再スタートを切った。

  • 国民民主党の結党大会が開かれたのは貸し会議スペース。参加した国会議員は衆参で15人だった
    国民民主党の結党大会が開かれたのは貸し会議スペース。参加した国会議員は衆参で15人だった
  • 国民民主党の結党大会が開かれたのは貸し会議スペース。参加した国会議員は衆参で15人だった
  • 立憲民主党の結党大会は、ザ・プリンスパークタワー東京の「コンベンションホール」と呼ばれる大宴会場で開かれた。

立憲、来賓に連合・神津会長と「政治アイドル」町田彩夏さん

   旧国民と旧立憲はすでに解散しており。15日にそれぞれの新党が結成された。

   立憲の大会は、東京・芝公園にあるホテル、ザ・プリンスパークタワー東京の「コンベンションホール」と呼ばれる大宴会場で開かれ、連合の神津里季生(りきお)会長と、「政治アイドル」として活動する町田彩夏さんが来賓としてあいさつ。終盤に枝野幸男代表が

「今こそ、国民の皆さんに選択肢を示す時だ。過度に競争をあおる、行きすぎた自助と自己責任を求める新自由主義か、支え合いの社会なのか。公文書が改ざんされ、真相が闇に葬られる国なのか、公文書が正しく管理・公表され正義が貫かれる国なのか。国民一人ひとりを見ない政治か、現場の声とともに行動する政治なのか。私たちは国民の皆さんとともに行動します」

などとあいさつし、新たな政権の「選択肢」としての意義を強調した。

国民民主は「爆発新党」に改名!?

   記者は「ハシゴ」する形で、もう一方の国民の結党大会へ。

   国民が会場に選んだのは、東京・丸ノ内の貸し会議スペース「丸の内vacans(バカンス)」。旧国民が掲げていた「改革中道」路線を引き継ぐほか、具体的な改憲草案の作成にも取り組む。結党大会の「第1部」で連合の相原康伸事務局長が来賓としてあいさつしたのに続いて、「第2部」では玉木氏がプレゼンを行い、ネット上で寄せられた声に応える形で、財政、外交、地方創生など得意分野別に所属議員が政策課題を解説。最後には、直前の結党大会の様子を収めたエンディングムービーも流された。

   直後の玉木雄一郎代表の会見では、記者からは

「他の記者さんも言っていたが、結党大会で議員があんなに楽しく発言しているのを見て、『こんなに明るい議員がこんなにいたのか』というぐらいだった。これは他党にはない強力な武器になるのではないか」

という驚きの声も。玉木氏も

「前原誠司さんが笑顔で手を振っていたのが、私にとって衝撃」

だったと応じていた。

   別の記者が

「こういう爆発力があるんだったら、『国民民主党(民主党)』なんてものじゃなくて、『爆発新党』でもいいのでは。もっと突破力のある名前にしたらいいのではないか」

と煽ると、玉木氏も

「年内に本格的な代表選をするので、その時に『爆発新党』掲げて出ようかなと...。確かに今回は急だったので、継続的に色々なことをやろうと思ったのだが、そろそろ我々も爆発していかないと...。火をつけて回らないと。情熱の火、改革の火を。そのためには『爆発新党』検討します」

とまんざらでもない様子だった。

   この日の大会で国民が借りていた会議室の退出期限は18時30分だったが、玉木氏の会見が終わったのは18時27分。数少なくなった職員と議員が慌てて撤収作業に取り組んだ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)