J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

最大6000 ポイントが返ってくるけど... 複雑な「ICOCAにおけるマイナポイント事業」

   今年は新型コロナウイルス感染症により、様々な給付金制度が新設された。しかし、対象範囲が限られている給付金も多く、悔しい思いをした方もいるだろう。当記事で紹介する「ICOCAにおけるマイナポイント事業」はJR西日本の交通系ICカード「ICOCA」とマイナンバーカードがあれば最大6000ポイント返ってくるものだ。今回は同事業について解説したい。

  • JR西日本「ICOCA」と「マイナンバーカード」の組み合わせで6000ポイントもらえる
    JR西日本「ICOCA」と「マイナンバーカード」の組み合わせで6000ポイントもらえる
  • JR西日本「ICOCA」と「マイナンバーカード」の組み合わせで6000ポイントもらえる

ICOCAにおけるマイナポイント事業とは?

   「ICOCAにおけるマイナポイント事業」とは国が行う「マイナポイント事業」とJR西日本が行う「マイナポイントはICOCAでキャンペーン」がセットになったものだ。

   「マイナポイント事業」とは「マイナンバーカード」を活用し、好きなキャッシュレス決済サービスで使えるポイントが付与される制度だ。「マイナポイント」の対象として「ICOCA」を選択した場合、同カードにチャージすると、チャージ額の25%分(上限5000ポイント)のポイントがもらえる。

   一方、「マイナポイントはICOCAでキャンペーン」はJR西日本グループの駅ナカ・ショッピングセンターの対象店舗で、「マイナポイント」の対象として申し込んだ「ICOCA」を使って期間中に合計2万円(税込)以上の買い物をすると、1000ポイントがもらえる。なおチャージ・お買い物対象期間は2020年9月1日~2021年3月31日だ。

   長々と書いたが、要するに2021年3月31日までに、手続きをした上で2万円分をチャージし、指定の店で2万円以上の買い物をすれば6000ポイントがもらえるということだ。これはかなりおいしいサービスといえるだろう。

問題はやっぱり手続きのややこしさ

   このようにおいしいサービスなのだが、問題は「マイナンバーカード」を持ち、所定の手続きが必要なことだ。そもそも「マイナンバーカード」の普及率は低い。総務省によると9月現在、全国におけるマイナンバーカードの交付枚数率は人口比19.4%にとどまっている。

   恥ずかしながら筆者も9月まで「マイナンバーカード」を持っておらず、8月に手続き申請をした。申請に必要な「個人番号カード交付申請書」を取り寄せるなどして、結局のところ申請から取得まで約1カ月を要した。

   取得したら「マイナポイント」の予約・申し込みなどの手続き作業が必要となる。自治体によっては市役所・区役所に「マイナポイント」に関するブースが設置されており、懇切丁寧に教えてくれる。

   正直なところ、普段からキャッシュレスに親しんでいる私でも「複雑だな」と思った手続き作業。「マイナンバーカード」の発行も含めて、もう少し簡素化・迅速化してくれると助かるのだが......。