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伊勢谷友介に「メントスコーラ」、竹内結子取材に「凸」のYouTuber 本人に「理由」を聞いてみた【追記あり】

   保釈された俳優の伊勢谷友介被告(44)に対し、コーラを持って話しかけたユーチューバーの若い男性が警察に引き離される映像がテレビで流れ、ネット上などで様々な意見が寄せられている。

   この男性は、急死した女優の竹内結子さん(40)の自宅前に集まったマスコミを注意する動画も投稿していた。その言動に対しては、迷惑行為ではないかとの声も出ており、動画サイトのあり方も含めて論議になっている。

  • ユーチューバーに突撃された伊勢谷被告(写真は公式サイトから)
    ユーチューバーに突撃された伊勢谷被告(写真は公式サイトから)
  • ユーチューバーに突撃された伊勢谷被告(写真は公式サイトから)

「メントスコーラお願いします!」

   「ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」。大麻取締法違反(所持)の罪で前日に起訴された伊勢谷被告が2020年9月30日夜、警視庁の東京湾岸署から保釈されると、伊勢谷被告は、こう言って深々と頭を下げた。

   すぐに迎えのワンボックスカーに乗ろうと歩き出したが、そこにいきなり白いTシャツ姿のユーチューバー男性がペットボトルのコーラなどを右手に持って近づき、こう声をかけた。

「メントスコーラお願いします!」

   伊勢谷被告は、男性に顔を向け、一瞬ギョッとした様子だったが、応対せずにそのまま車に乗り込んだ。男性は、駆け付けた警察官に引き離され、いったん報道陣らがいるところまで連れて行かれた。

   男性はその後、警察官に囲まれて署内に誘導され、カメラマンと見られる若い女性も後に続いた。スポーツ紙などの報道によると、男性は、「お願いしただけなんですけど、これって犯罪になりませんよね」と警察官に聞いていたという。しかし、警察は、男性を厳重注意し、ビデオカメラを回したまま署内に入った女性も叱責されたという。

ユーチューブの運営側にも、ネットで対策を求める声

   メントスコーラとは、コーラにソフトキャンディのメントスを入れると激しく噴き出すともされる行為を指す。愛知県内のスーパーで会計前の魚の切り身を食べたとして7月に窃盗の疑いで逮捕された別のユーチューバー男性が好んで突撃に使っていたことで知られる。

   今回のユーチューバーの行為は、テレビのワイドショーなどでも取り上げられ、表現の自由だとの意見も出演者から出ていたが、弁護士らが場合によっては建造物侵入などの罪に問われかねないとも指摘していた。

   ニュースサイトのコメント欄やツイッターなどでは、ユーチューバーについて、「ネットは地上波では出来なくなったことを出来る」などと評価する声もあったが、厳しい意見の方が多い。

「こういうことで再生数を上げて金稼ぐYouTuberがいるからイメージが良くない」
「この場でメントスコーラって意味わかんないから、恐怖に感じただろうね」
「YouTuberって何でもありなのかな。恥ずかしい行為だと思います」

   伊勢谷被告に突撃した男性は、竹内結子さん自宅前に集まったマスコミを注意する動画でも、通行人がいる中でメントスコーラを持ち出してふざけたり、人の顔を晒して容姿を中傷したりなどしていた。ユーチューブの男性チャンネルには、約60万人が登録しており、突撃相手を激しく挑発したり、著名なお笑い芸人との対談を自慢したりしていた。

   窃盗容疑で逮捕されたユーチューバーも含めて「迷惑系」とも称されるこうしたスタイルに、ユーチューブの運営側に対しても、「真剣に仕事としてYouTubeをしてる方に迷惑だし、本当にYouTubeの規制を」「迷惑動画には1円も払わなくて済むようにして欲しい」といった声も上がっていた。

   この男性は、ツイッターや自らのチャンネルなどでは、伊勢谷被告突撃の件について、10月1日19時現在では発言していない模様だ。J-CASTニュースでは、男性にツイッターなどを通じて取材を申し込んでいる。

   迷惑系動画への対処について、運営側グーグルの広報にも取材したが、1日夕までには回答を得られなかった。

   追記(2020年10月8日):ユーチューバー男性は、伊勢谷被告にコーラを持って近づいた今回の行為について、「Youtubeで流行ってるから」だとその理由を取材に説明した。迷惑行為ではないかとの指摘が出ていることについては、「マスコミの方が路上駐車や警察署内での待機などよっぽど迷惑かけてます」と反論し、警察署内でのやり取りについては、「誓約書を書いて撮影記録を消しました」と明かした。竹内結子さん宅前でも、メントスコーラしてふざけるなどしたことについて、「自分が炎上したいからわざと賛否がおこる行動をしてるだけ」とし、ユーチューバー活動は、「動画が見られなければすぐ辞める」と言っている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)