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山田哲人、大野雄大「残留」説で...FAの「主役」は西武・増田達至に? 巨人、阪神も参戦観測

   2020年オフのFAの目玉として注目されるのがヤクルト・山田哲人、中日・大野雄大の2人だ。複数球団による争奪戦が必至だが、ここにきて両選手が「残留するのではないか」という情報が球界を駆け巡っている。

  • 来季の活躍の場は…(イメージ)
    来季の活躍の場は…(イメージ)
  • 来季の活躍の場は…(イメージ)

山田はもう一年ヤクルトで...?

   スポーツ紙の遊軍記者は「山田は今年ケガもあって満足な成績を残していない。優勝できる環境でプレーしたいという思いはあるでしょうが、育ててくれたヤクルトに対する愛着も強い。もう一年ヤクルトでプレーして納得いく結果を残してからFAを考えるのではと囁かれている。大野も残留説が出ています。FA権を行使すれば同一リーグの巨人や阪神が獲得に乗り出すのは確実な状況ですが、本人や家族は名古屋の生活に満足しているし、ドラフトでも左肩痛で他球団が使命を回避する中で中日が1位指名してくれた。来季も続投の可能性が高い与田監督とも信頼関係が深いですし残るのではないでしょうか」と語る。

   山田、大野のオフの去就が注目される中、前出の記者が「最近の登板は少し不安定だが、それでも他球団の守護神と比べると安定感が違う。FAで一番人気なのではないか」と評価するのが西武の増田達至だ。15年にリーグ最多の72試合登板40ホールドを挙げて最優秀中継ぎ賞を獲得。翌16年から守護神として活躍し、昨年は自己最多の30セーブ。今季も42試合登板で5勝28セーブ、防御率2.14をマークしている(10月22日時点)。

   増田の株が上がっているのは他球団の抑えが機能していないことも背景にあるだろう。楽天、広島は開幕から守護神が固定できず勝ち試合を何度もつぶしてきた。日本ハム・秋吉亮、DeNA・山崎康晃も絶対的守護神と期待されながら今季は不調でファーム降格を経験。オリックスもディクソンが抑えを務めているが防御率3.41と安定感を欠く。

   在阪のテレビ関係者は言う。

「お買い得感」ある年俸もプラス

「増田は抑えでなくセットアッパーとしての実績もあるので需要が高いでしょう。地元が関西なのでオリックスだけでなく、阪神も獲得に興味を示す可能性がある。楽天も抑えは補強ポイントの最重要課題なので評価が高い。山田、大野が残留となれば巨人も動くことが考えられる。力のある救援投手は貴重ですからね。全力で慰留する西武を含めて5球団以上からラブコールが送られるのでは」

   プロ通算415試合に登板して86ホールド、109セーブと球界を代表するリリーバーとして立派な数字をマークしているが、今年の年俸は1億9000万円。実績を考えれば決して高くなく、むしろ「お買い得感」もある。西武は主力選手がFAで他球団へ移籍している歴史があるが、増田はどのような決断を下すだろうか。