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近鉄全線3日間フリーきっぷ、お得に使う方法は? 「日帰り」でも十分有用

   2020年11月4日、近畿日本鉄道(近鉄)は「近鉄全線3日間フリーきっぷ」の販売を開始する。料金は大人3000円、子ども1500円と超格安ということもあり、旅行好きの間で話題となっている。今回は「近鉄全線3日間フリーきっぷ」の利用法を考えてみたい。

  • 近鉄の新特急「ひのとり」
    近鉄の新特急「ひのとり」
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近鉄全線が3000円で乗り放題!

   近鉄は11月4日に近鉄全線が乗車開始日から3日にわたって乗り放題となる「近鉄全線3日間フリーきっぷ」の販売を開始する。発売期間は2021年2月26日までとなる。

   このきっぷは乗車開始日から3日間、生駒ケーブルや西信貴ケーブルを含む近鉄線全線が乗り放題となり、料金は大人3000円、子ども1500円である。特急列車を利用する際は別途特急券が必要だ。また展望台「ハルカス300」、あべのハルカス美術館、志摩スペイン村の当日券などが割引となる点も魅力のひとつだ。一方、近鉄が乗り入れている京都市営地下鉄線や阪神線では利用できないので注意したい。

   乗車開始日は購入時に指定する形をとり、購入は乗車日の1カ月前から前日までに限る。

   購入は近鉄主要駅の窓口、近鉄の定期券・特急券自動販売機、近畿日本ツーリストグループの主要支店・営業所で受け付ける。なお2021年2月27日乗車開始分まで「近鉄週末フリーパス」の発売は停止する。

日帰り利用でも十分お得なきっぷ

   「3日間も利用しないしな......」――今までの説明を読んで、このように思った方も少なくはないだろう。しかし「近鉄全線3日間フリーきっぷ」は2日間どころか日帰り利用であっても、元が取れる切符なのだ。

   たとえば今年3月にデビューした大阪難波駅~近鉄名古屋駅を結ぶ「ひのとり」で考えてみる。「ひのとり」レギュラー車両における大阪難波駅~近鉄名古屋駅間の往復料金は普通運賃と一般特急料金、「ひのとり」乗車に必要な特別車両料金(レギュラー車両)を含めて9080円である。一方「近鉄全線3日間フリーきっぷ」を使うとフリーきっぷの3000円と特急料金・特別車両料金を足して往復料金が7260円となり、元が取れるどころか1820円もお得になる。

   また「近鉄全線3日間フリーきっぷ」を使うと、最上級の座席で有名な「ひのとり」プレミアム車両では大阪難波駅~近鉄名古屋駅間の往復料金は8660円となり、フリーきっぷを使わずにレギュラー車両で名阪間を往復した料金(特急料金等を含める)よりも安い。ちなみに「近鉄週末フリーパス」の大人料金は4200円なので、ここまでお得にはならない。

   ぜひ日帰り旅行であっても「近鉄全線3日間フリーきっぷ」を使って自由に近鉄線内を旅してほしい。

(フリーライター 新田浩之)