J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

低迷するジェフ千葉に「覚悟足りなすぎ」 GK新井の大喝にサポーター「思ってたこと言ってくれた」

   「どんな覚悟で試合に挑んでる?」――低迷するチームに身内から喝が飛んだ。サッカーJ2・ジェフユナイテッド千葉のGK新井章太(32)が2020年11月8日、1-5で大敗したホームでのモンテディオ山形戦後にインスタグラムを更新し、歯がゆい率直な思いを吐露している。

   新井はJ1・川崎フロンターレから今季千葉に加入し、ここまでリーグ戦全32試合に先発フル出場中。守護神の愛あるメッセージに、「思っていたことを新井さんが言ってくれた気がします」「本気で想ってくれてるからこその言葉だと思います」といったコメントが寄せられた。

  • GK新井章太のインスタグラムより
    GK新井章太のインスタグラムより
  • GK新井章太のインスタグラムより

「1試合1試合人生懸けてやれよ」

   山形戦の千葉は前半31分に先制を許すと、同38分、後半3分、同8分、同16分と立て続けに失点。前半アディショナルタイムを含めて正味約34分間で5失点を喫した。千葉は後半34分に途中出場した元日本代表FW佐藤寿人(38)が1点を返すのがやっとだった。

   大敗後の同日夜、インスタグラムで喝を入れ、危機感をつづったのが先発フル出場した新井だ。

「どんな覚悟で試合に挑んでる?覚悟足りなすぎ。その試合出た選手が、毎試合出れるとでも思ってる?危機感足りなすぎ。

闘えずに失点するのはミスで失点するよりも全然ダメ。相手にゴールされるなら必死に頑張った味方に決められるオウンゴールのほうが全然いい。

試合数出ればそれがすごい事?1試合1試合人生懸けてやれよ」

   続けて自らにも言い聞かせるように、こう決意をつづっている。

「今日みたいな試合を俺が小学生、中学生の時に見てたらプロなんて目指してない。情けない姿見せてなにがプロだよ。必死にやって、あんなに上手いのにあんなに頑張るんだ!!って思わせないと。

残り10試合、本気で勝点30獲得目指してるやつが何人いるか。そこだと思う。俺はやるよ!!」

   千葉は10月10日のホーム、水戸ホーリーホック戦でも1-5の大敗を喫している。1993年のJリーグ初年度から参加する「オリジナル10」の1クラブだが、2010年以降はJ2暮らしが続く千葉。17年は22チーム中6位でプレーオフまで進んだがJ1昇格はならず、翌18年は14位、19年は17位と低迷した。今季も第32節を終えて17位に沈んでおり、直近4試合で勝ち星がない。

「愛のあるご指摘」

   前節4日のホーム、愛媛FC戦(1-1)では前半6分、味方のミドルシュートをブロックされると、跳ね返りの処理を誤り、相手陣内のセンターサークル手前からカウンターのドリブルで独走されて失点。ツイッター上でも「守備やば過ぎる」「これは酷い」と悲鳴があがった。

   浮上のきっかけがつかめない千葉で、チーム内から怒りとも愛ともとれる言葉をつづった新井に対しては、サポーターからもさまざまなコメントが届いた。

「ジェフのことを本気で想ってくれてるからこその言葉だと思います」
「ハッキリ言って今節は最悪でした。開幕戦以来のフクアリ観戦だったのに、ジェフの選手達の酷さに溜息すら出ませんでした。新井選手頼みます、最後まで折れない選手でいて下さい」
「今節も前節も章太だけのせいだけじゃない。きっと一緒に戦ってる章太が思うのなら選手間での雰囲気であまあまなんだと思う。本気でJ1目指してるチームじゃないモチベってことだよね? J1上がってきて川崎と対抗して欲しい」
「思っていたことを新井さんが言ってくれた気がします。応援してます。頑張ってください!」
「スタジアム行ってもサポーターからは選手に想いを伝えられない中で、自分がここ最近ずっと思っていたことを言葉にしてくれました。ジェフの選手はこんなもんじゃないと思ってます」
「本当にその言葉通りだと思います。1人でも多くの選手がそういう気持ちを持って欲しい!」
「新井さん、愛のあるご指摘ありがとうございます」

   残り10試合で「勝ち点30」つまり10連勝の言葉どおり、勝利をつかめるか。千葉は次節11日、アウェーで松本山雅FCと戦う。