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カシメロVSリゴンドー統一戦浮上! トレーナー「交渉は正しい方向に進んでいる」

   ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)とWBA世界バンタム級レギュラー王者ギレルモ・リゴンドー(キューバ)の王座統一戦の可能性が浮上した。海外メディア「el Nuevo Herald」が2020年11月17日(現地時間)、報じたもので2021年の3月もしくは4月の開催へ向けて交渉が予定されているという。

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海外メディア「el Nuevo Herald」が報じる

   「el Nuevo Herald」によると、カシメロのフィジカルトレーナーを務めるメモ・エレディア氏がリゴンドー戦について言及。エレディア氏は「誰もが好むようなものすごい戦いになるだろう」と予想し、「私が聞いたところによると交渉は正しい方向に進んでいる」と明かしている(編集部訳)。

   カシメロは4月25日にWBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)との王座統一戦が決まっていたものの、新型コロナウイルスの影響で試合が延期。その後、両陣営による交渉がまとまらず、カシメロは9月26日にデューク・ミカ(ガーナ)とWBO王座の防衛戦を行いKO勝利で王座防衛に成功した。

   カシメロはSNS上で対戦を熱望する井上に対して挑発を繰り返し、王座統一戦をアピールしている。フィリピンメディアはカシメロが井上との対戦でビッグマネーを求めていると報じており、「モンスター」とのビッグマッチで一攫千金を狙っているようだ。ただ新型コロナウイルスの影響で観客を入れての興行が難しく、入場料収入がないため世界的にファイトマネーが抑えられえているのが現状だ。

試合枯れのリゴンドーには願ってもない...

   米国で井上をプロモートするトップランク社のボブ・アラムCEOは、フィリピンメディアに対して、井上とカシメロとの対戦に関して無観客試合の形式では難しいとの見解を示している。アラム氏は現状では入場料収入が見込めないため、井上とカシメロにファイトマネーを支払うことが出来ないとしている。

   一方、リゴンドーはWBAのレギュラー王座を獲得して以来リングから遠ざかっている。最後の試合となったのは、2020年2月に行われたWBAバンタム級レギュラー王座決定戦。リゴンドーは、リボリオ・ソリス(ベネズエラ)を判定で下し王座を獲得。この階級は井上がスーパー王座に君臨している。

   リゴンドーもまた井上との対戦を熱望しており、井上がWBA、IBFの王座防衛後に自身のツイッターを更新し、井上に対して挑発的なコメントを残している。ただ井上が主要4団体の王座統一を目指しているだけにリゴンドーとのWBA王座統一戦の可能性は低く、今後に関しては軌道修正を余儀なくされそうだ。

   試合枯れの状態にあるリゴンドーにしてみれば、WBO王者との王座統一戦は願ってもないチャンスになる。カシメロにしても井上戦でビッグマネーが望めないのならば、あえて危険を冒してまで井上と対戦する必要性はなく、リゴンドーとの統一戦を選択する可能性もあるだろう。井上陣営をはじめ、カシメロ、リゴンドー陣営の動向からも目が離せない。