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笑ってはいけない「結局バスはあるのか!?」 目撃証言拡散も...情報は錯綜中

   2020年も押し迫ってきた感が強まった今日この頃。そんな中、11月上旬から毎年恒例の年末番組を期待する声が上がり続けている。

   あるツイッターアカウントは「今年も笑ってはいけないをやってくれるのかどうかの方が心配 このご時世にやれるのかな? やってほしいなあ」と、新型コロナウイルスの流行に関係なく「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」の「笑ってはいけないシリーズ」が2020年もあることを願いつつツイート。また、別のアカウントは「やっぱり今年もガキ使見ます」と、もはや番組の視聴が年中行事となっていることを明かすなど、番組への期待は高まる一方だ。

  • 例年よりも、「出現」が遅れた!?(写真はイメージ)
    例年よりも、「出現」が遅れた!?(写真はイメージ)
  • 例年よりも、「出現」が遅れた!?(写真はイメージ)

今年の撮影は異例とする記事が話題になるも、その翌日に怪情報が!

   例年、11月上旬になると、その年の大晦日に放送される「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」の「笑ってはいけないシリーズ」のロケに使用されるバスを「見た」とする写真付きのツイートが拡散。さらに、「近所の廃校で笑ってはいけないの撮影をやっていた! テーマは○○だ!」といった、これまた写真付きのツイートが拡散し、その後、その内容通りの「絶対に笑ってはいけない〇〇」が大みそかに放送されるという事態が繰り返されてきた。

   だが、2020年は11月上旬を過ぎてもバスや撮影を見たとするツイートが出ることはなく、視聴者からは「まだガキ使のバス目撃情報出てなくて不安だよね」とするツイートが相次いでいた。

   そんな中、11月17日発売の「週刊女性」(12月1・8合併号)は、「渡部建『笑ってはいけない』禊コントで電撃復帰計画に怒りの『待った!』」との見出しの記事の中で、2020年の「笑ってはいけないシリーズ」について、撮影が翌18日に行われると報道。また、番組の内容として、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐべく、「都内のスタジオ内に出演者もスタッフも泊まり込んで撮ることになった」と、その内容を伝えたのだ。

   このため、この記事を読んだ視聴者の間で、「今年もガキ使を観ることが決定した」と喜ぶツイートが噴出。ただ、その一方で、東京都内のスタジオに泊まり込みで撮影という個所に反応して、「今年は、本当にロケバス撮影はないのでしょうか?」と、バスが登場しないのではないかと残念がる声も拡散したのだ。

   実際、同じ「週刊女性」のウェブ版で9月23日に配信された「『絶対に笑ってはいけない』がコロナ禍の撮影開始で『感染させてはいけない』」では、バスは「廃止」になるという関係者の話を伝えていた。

   ただ、記事が指摘していた18日になると、これらの予想に反して「バスを見た!」とする怪情報がツイッター上で拡散したのだ。

目撃されたバスに書かれた「行く先」は...

   この日の朝9時台、とあるアカウントが「笑ってはいけないバスあった! ホテル&カジノだった」との文言と共に、住宅地の中を通る道路上とみられる場所で撮影されたバスの写真を投稿。写真は瞬く間に他のアカウントに引用されて拡散したのだ。

   拡散中の写真は解像度が低く、かなり荒い画像なのだが、「行く先」の部分をよくよく見ると、確かに、「ホテル&カジノ」と読める箇所があることに気付く。「笑ってはいけない」では2009年~10年の年越し企画として「ホテルマン」編を放送している。さらに話題性の高いカジノが盛り込まれる――というのは、いかにもありそうな設定だ。

   ただ、今回の画像の出方についてはこれまでとやや違う点があるのも事実である。

   というのも、例年、バスの目撃証言としてツイッター上に上がる写真は複数種類ある一方で、今回は19日19時時点で1種類であり、極端に少ない状況だ。複数の確度の高い目撃証言が挙がる例年とは、かなり状況が異なる。

   なぜ目撃証言が少ないのか。たとえば例年とは異なり、バスでのやりとりに長い尺を使うことなく、その走行シーンが非常に短いという可能性も考えられる。前述の記事も合わせると、そもそも登場が一瞬という線もありうるだろう。もちろん、この画像がフェイクや勘違い、あるいは番組による「情報戦」として流布されたという疑いも捨てきれない。

   というわけで、2020年の「笑ってはいけないシリーズ」に例年通りバスが登場するか否かはまだ全くもって未確定であるということが出来るだろう。というか、そもそも、番組が放送されるとする発表があったわけでもないのだ。それでも、番組への視聴者の関心が非常に高いのは紛れもない事実であり、それ自体が、「笑ってはいけないシリーズ」の根強い人気を象徴していると言えるだろう。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)