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アンジュルム「卒業延期」の間に... 船木結が、グループに残した「置き土産」

   アイドルグループ・アンジュルムの船木結さん(18)が、2020年12月9日のアンジュルムの日本武道館公演をもって卒業する。船木さんの卒業発表が最初にあったのは19年10月で、延期に延期を重ねた末となった。

   卒業発表から紆余曲折があったが、この間にも後輩の伊勢鈴蘭(れいら)さんにちなむ「れらぴ系女子」というワードをファンに定着させるなど、記憶に残る足跡を刻んでいた。

  • 後列左から3番目が船木さん、同じく右から2番目が伊勢さん(アンジュルム公式プロフィールより)
    後列左から3番目が船木さん、同じく右から2番目が伊勢さん(アンジュルム公式プロフィールより)
  • 後列左から3番目が船木さん、同じく右から2番目が伊勢さん(アンジュルム公式プロフィールより)

船木・伊勢の突っ込み突っ込まれる関係

   船木さんは2015年にカントリー・ガールズに加入してアイドルデビューする。17年にアンジュルムに加入(カントリー・ガールズと兼任)し、以後はアンジュルムのメンバーとしても活動。加入時13歳という若さで、ダンスや軽妙なトークを得意としていた。

   しかし19年末をもってカントリー・ガールズは活動を休止。この休止が19年10月に発表された時点で、20年3月をめどにアンジュルムからも卒業する予定が発表されていたが、まずこのスケジュールが20年6月に延期になる。さらにコロナの影響で6月予定の卒業公演も中止となり、12月まで卒業時期が延びてしまった。

   他のアイドルグループでも相次いだ「卒業延期」。ともすればモチベーションを保つのも難しくなりかねない期間だったが、しかし船木さんは、この間に特徴的な動画と流行語をハロプロに残した。アンジュルム後輩の伊勢鈴蘭さんとの仲が以前にもまして良くなり、伊勢さんの言動を「あざとい」と形容し、彼女のようなあざとい女性を指して「れらぴ系女子」と名付けたりと、積極的に突っ込んでいく。

   4月に伊勢さんがアンジュルムのインスタグラムアカウントで自分で作ったという「肉じゃが」を食べる動画を投稿すると、船木さんがラジオ「アンジュルムステーション」(ラジオ日本)で「狙ってますよね完全に!」「作ってる工程を見せないってあれ本当に本人が作ったんか」など船木さんが突っ込みを入れる。

   これに伊勢さんも「肉じゃがを作った件に関しましては、真面目に狙ってません!!!!!!」「作る工程を写していなかったのは作り方がわからずアプリを見ながらずっとやっておりましたので撮っておりません...(顔文字)」(4月13日のブログより)と反論。このような2人の掛け合いもファンが楽しむポイントとなり、「れらぴ系女子」はアンジュルムのメンバーやファンも使うようになった。

「ナイトルーティン」の名実況

   もうひとつ話題となったのが、20年6月初めにYouTubeの「OMAKE CHANNEL」に投稿された、2人で企画して作ったという「アンジュルム伊勢鈴蘭のナイトルーティン」である。当時流行っていた、夜寝るまでの過ごし方を「ナイトルーティン」として配信するトレンドに乗じた動画であるが、伊勢さんの振る舞いと船木さんの絶妙な関西弁の実況コメントが笑いを誘う。

「つくし? 川で採ってきたつくし? よう見るわこういうオシャレショット必要必要。ホンマに飲んでんの? これ絶対嘘やな姉ピ(伊勢さんの姉のこと)と仕組んだな」(コップの中の水につくしを浸して飲む様子に対して)
「うーわ狙ってるわー! もう尊敬の域やなここまで来たら」(カメラに向かってポーズしているところに)
「ポニーテールのまま絶対寝えへんやろ。絶対うそやん」(ポニーテールのままベッドに入る伊勢さんに)

   といった具合で、伊勢さんのあざといというキャラクターがまたも強化された。ちょうど観客へのライブができていなかった時期で、ハロプロの各メンバーがインスタグラムやYouTubeでアイデアを練ってコンテンツを発信していた、その流れにも乗った形だ。

   世相に翻弄されたものの、ハロプロでのアイドル活動の最終盤に後輩のアイドル性の一端を広めるという「置き土産」を残した船木さん。卒業後の進路は具体的に明言していないが、いずれはダンスを活かした活動を目指したいと語っている。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)