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「ドネアは井上尚弥が人間であることを世界に示した」 フィリピンメディアが使った強さの「指標」

   ボクシングのWBC世界バンタム級王座決定戦が2020年12月19日(日本時間20日)、米コネチカット州で行われる。同級1位ノニト・ドネア(38)=フィリピン=と同級4位エマヌエル・ロドリゲス(28)=プエルトリコ=の間で王座が争われる。フィリピンメディア「ABS-CBN」は王座決定戦の勝敗を予想し、地元の英雄ドネア優位の見解を示した。

   「ABS-CBN」によると、格闘技評論家のニッシ・イカシアーノ氏がドネア対ロドリゲス戦を分析。記事の中で両者の年齢差について言及し、ドネアはロドリゲスよりも10歳上だが、ドネアは特別なファイターであり、試合当日はロドリゲスにとって厳しい夜になると指摘している。

  • 井上尚弥
    井上尚弥
  • 井上尚弥

「ロドリゲスは井上に対して2ラウンドしか...」

   また、イカシアーノ氏はドネア、ロドリゲスの実力を測る際に、WBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)との対戦結果を持ち出して比較。両者ともに過去、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)で井上との対戦があり、ロドリゲスは2019年5月に2回KO負け、ドネアは同年11月のバンタム級決勝戦で判定負けを喫した。

   イカシアーノ氏は「エマヌエル・ロドリゲスは井上に対して2ラウンドしかもたなかった。しかし、ドネアは井上が人間であることを世界に示した。それがノニト・ドネアの特別さだ」と言及。「モンスター」を相手に早期KO負けを喫したロドリゲスよりも、死闘を演じたドネアの力を評価した。

   WBCのバンタム級は正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)が新型コロナウイルスの陽性反応を示したため休養王者となり、これに伴いドネア対ロドリゲス戦が王座決戦となる。王座決定戦の勝者はウバーリとの対戦を義務付けられており、2021年にも王座統一戦が行われる見込みだ。