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「ネット流行語100」年間大賞に「鬼舞辻無惨」 その他の受賞ワードは...

   ピクシブ(東京都渋谷区)とドワンゴ(東京都中央区)は2020年12月15日、今年インターネット上で最も流行した単語を決定する共同企画「ネット流行語100」の年間大賞に「鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)」が決定したと発表した。

   また2019年と比較してpixivに投稿数が増えたタグの中から選ぶpixiv賞は「ディズニー ツイステッドワンダーランド」、ニコニコユーザーによるアンケートで選ばれるニコニコ賞は「たべるんごのうた」が受賞した。

  • 「ネット流行語100」大賞は・・・
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  • 「ネット流行語100」

「鬼殺隊や人間たちにとって憎むべき敵の名前」

   ピクシブとドワンゴは11月26日、「ピクシブ百科事典」と「ニコニコ大百科」の各単語ページにおける2020年のアクセス数をもとに、昨年から今年にかけてより伸びた上位100単語を「ノミネート100単語」として公開していた。そして12月15日、この中から最も差分が大きかった単語を「年間大賞」として表彰した。発表はTUNNEL TOKYO(東京・品川区)で行われ、ニコニコ生放送でも中継された。

   年間大賞に選ばれた単語は、「鬼舞辻無惨」だった。吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)さんによる漫画「鬼滅の刃」のラスボスとして読者に大きなインパクトを残したという。このことについて、同作を掲載していた集英社の週刊少年ジャンプ編集部はこうコメントした。

「この度は受賞ありがとうございます。鬼舞辻無惨は、鬼滅の刃の中で最強の鬼であり、鬼殺隊や人間たちにとって憎むべき敵の名前です。その無惨の名前が第1位になったというのは、驚きもありますが、それ以上に非常に光栄に感じています。
少年漫画にとって、主人公たちに立ちはだかる敵というのは非常に重要な存在で、敵を魅力的に描けるかどうかが、主人公たちを魅力的に描けるかどうかに繋がっていくと感じています。その中で、この言葉が1位になったということは、きっと読者の皆さんに炭治郎たちも魅力的に届き、きっと鬼滅の刃も楽しんでいただけたのだと思っております。
様々な作品がある中、作品にとって非常に重要なキャラクターが1位を受賞させていただけたこと、本当にありがとうございます」

「100%のりんごジュースのように濃い1年」

   pixiv賞は「ディズニー ツイステッドワンダーランド」(以下ツイステ)が受賞した。ツイステは2020年3月にリリースされたゲーム。ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社(東京都港区)協力のもと制作された。f4samurai(同千代田区)が開発・運営を担い、アニプレックス(同千代田区)が企画し配信を行っている。「ディズニー ツイステッドワンダーランド」は「運営一同」名義で下記のコメントを発表した。

「pixiv賞受賞につきましては、ファンの皆さまの熱量あってのことで、受賞したのはファンの皆さまひとりひとりだと捉えています。おめでとうございます!この盛り上がりが続くよう、今後もより一層尽力して参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます」

   ニコニコユーザーによるアンケートで選ばれるニコニコ賞には「たべるんごのうた」が選ばれた。「たべるんごのうた」とは、ゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」に登場するアイドル「辻野あかり」をイメージしてファンが制作した動画である。J-CASTニュースでも、5月21日配信記事(「『たべるんごのうた』がニコニコで大ブームに デレマス・辻野あかり、ネットも巻き込んだシンデレラストーリー」)で紹介していた。ゲームのプレイヤーに限らないネットユーザーの注目を集め、一大ブームを巻き起こした。

   この動画を投稿したバチさんは、「僭越ながら『たべるんご』を代表してコメントを寄せさせていただきます」として、一緒にムーブメントを作り上げた視聴者に感謝した。そして「たべるんご」をめぐる濃厚な1年を振り返った。

「今年の1月に動画を投稿して以降、その翌日から派生動画が投稿されたり、2月末くらいから爆発的にたべるんご動画が増えてちょっとしたブームになったり、なんかすごい人やイベントにまで影響があったりと、まさかまさかが続いてきました。その広まり具合や影響力にもとても驚きましたが、こんなまさかにまで繋がるなんて想像もしていませんでした。『なしてや!?』と今年もう何度言ったことでしょう。こんなに山形りんごに注目し、笑い、驚いたことは初めてです。山形りんごやアイドルマスターシンデレラガールズの辻野あかりちゃんの応援の一助になれたこと、そしてあのような楽しいムーブメントの一端を担えたこと、大変嬉しく思います。
改めまして、ニコニコ賞に選んでいただいたこと、最初の投稿者として重ねて感謝申し上げます。100%のりんごジュースのように濃い1年を過ごさせてもらいました。最後に、これからも山形りんごをよろしくでーす!」

「大蛇丸の人」や「おけけパワー中島」も

   また第36位にランクインした「大蛇丸の人」と呼ばれる動画配信者・とっくんさんや、第96位に浮上した作品「おけけパワー中島」の作者である真田つづるさんからもコメントが寄せられた。

「大蛇丸の人」(とっくんさん)「いつも動画をご覧頂きありがとうございます。とっくんです。この度は沢山の素晴らしいコンテンツが溢れる中、話題に取り上げて頂き本当にありがとうございます。ニコニコ動画で動画を見漁っていたあの頃は、こんなことになるとは想像もしていませんでした。今後も『実家のような安心感』のあるニコニコ動画でも動画投稿を続けたいと思います。たまにコメントでいただく『"ニコニコ動画"感のある字幕芸』も含めて、これからもどうぞよろしくお願いします」
「おけけパワー中島」(作者の真田つづるさん)「ネット流行語100にお選びいただきありがとうございます!各話の主人公でも綾城でもなく中島が選ばれたのが、いかにも中島らしくて面白いなと思ってます。『同人女の感情』、『私のジャンルに「神」がいます』の連載は終わりましたが、『おけけパワー中島』がみなさんの心のどこかに引っかかって、たびたび顔を出してくる存在であったら嬉しいなと思います」