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メイウェザーJr「国際ボクシング殿堂」入り 歴代レジェンドと肩並べ...クリチコ、ウォードも

   国際ボクシング名誉の殿堂博物館(米ニューヨーク州)は2020年12月15日(日本時間16日)、2021年に新たに殿堂入りする元選手、関係者を発表した。男子のモダン部門では、世界5階級制覇フロイド・メイウェザーJr氏(43)=米国=、元ヘビー級3団体統一王者ウラジミール・クリチコ氏(44)=ウクライナ=、世界2階級制覇アンドレ・ウォード氏(36)=米国=の3人が選出され、2021年6月に式典が予定されている。

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「メンバーに選出されたことは大変名誉なこと」

   殿堂入りの元選手は、米国ボクシング協会の記者と国際ボクシングの歴史家らの投票によって選出された。メイウェザーJr氏、クリチコ氏、ウォード氏の3人は今年、殿堂入りの資格を得たばかりで、資格が発生した初年度での選出となった。

   メイウェザーJrは96年アトランタ五輪フェザー級で銅メダルを獲得してプロ入り。98年10月にWBC世界スーパーフェザー級王座を獲得し、無敗のままライト級、スーパーライト級、ウエルター級、スーパーウエルター級を制した。最後の公式戦となったのは2017年8月のコナー・マクレガー(アイルランド)戦で、プロ戦績は50戦50勝(27KO)。

   メイウェザーJr氏は、国際ボクシング名誉の殿堂博物館の公式サイトを通じてコメントを発表。「私にとって資格取得の初めの年で2021年のメンバーに選出されたことは大変名誉なことです。私はボクシングのキャリアを通して出来る限りのことをやってきました。6月(来年)の殿堂ウィークエンドに参加し、他の受賞者と一緒に名誉を受けることを楽しみにしています」

日本選手では過去に原田氏、大場氏、具志堅氏らが選出

   男子のモダン部門に選出されたクリチコ氏は、96年アトランタ五輪スーパーヘビー級金メダリストで、プロ入り後はWBA、IBF、WBOヘビー級王座を統一したレジェンド。プロ通算成績は69戦64勝(53KO)5敗。実兄のビタリ・クリチコ氏(ウクライナ)も元世界王者で、WBO、WBC世界ヘビー級王座を獲得している。

   受賞した3人の中で最年少のウォード氏は、04年アテネ五輪ライトヘビー級で金メダルを獲得。04年にプロデビューし、09年11月にWBA世界スーパーミドル級王座を獲得し、11年12月にWBAとWBC王座の統一に成功した。その後、ライトヘビー級に階級を上げて世界2階級制覇を達成。16年11月にWBA、IBF、WBOのライトヘビー級王座を獲得し、17年6月の初防衛戦後に引退を表明した。プロ戦績は32戦32勝(16KO)で、王者のまま無敗でグローブを置いた。

   日本出身のボクサーではこれまで、世界2階級制覇のファイティング原田氏がモダン部門で選出されており、元WBA世界フライ級王者・大場政夫氏、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏らがオールドタイマー部門に選出されている。