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安倍前首相「聴取誤報」のテレ朝に苦言 乙武洋匡氏「検証・説明しないと...」

   安倍晋三前首相が東京地検に聴取されたと謝って報じたテレビ朝日に対し、作家・乙武洋匡氏がツイッターで「検証・説明」を求める投稿を行った。

   テレビ朝日は2020年12月18日午前、「桜を見る会」前夜祭をめぐる問題で、「安倍前総理が東京地検特捜部の事情聴取に応じていた」とウェブ版でも報じた。「複数の自民党幹部」がニュースソースとされ、聴取は17日までに行われた、としていた。

  • 謝罪したテレビ朝日
    謝罪したテレビ朝日
  • 謝罪したテレビ朝日

報ステで謝罪...「事実はありませんでした」

   しかし同じ18日夜の「放送ステーション」で、富川悠太キャスターが以下のように謝罪し、報道の誤りを認めた。

「今日正午前のANNニュースで、安倍前総理大臣が東京地検特捜部の事情聴取に応じていた、とお伝えしましたが、これは誤りでした。安倍前総理への事情聴取がこれまでに行われた事実はありませんでした。安倍前総理をはじめ、関係者の皆様、視聴者の皆様にお詫びして訂正いたします。申し訳ありませんでした」

   この謝罪は系列の朝日新聞のみならず、大手紙・通信社も報じるなど、「誤報」騒動として波紋を広げている。

夕刊紙編集局も「反安倍ありき、という姿勢が」とツイート

   保守的な論調で知られる夕刊フジの編集局公式ツイッターが、謝罪直後に「反安倍ありき、という姿勢が透けて見えます」とつぶやくなど、テレ朝に対しては厳しい声が相次ぐ。

   作家の乙武洋匡氏も19日のツイッターで、こう提言した。

「これは謝罪だけで済ませず、『なぜこうした誤報になったのか』を検証・説明しないと、メディアとしての信頼を取り戻せないのではないだろうか」

   一方で乙武氏はこのツイートに続けて、「それはそっくりそのまま安倍氏側にも言えることだけど」と、一連の問題に対する安倍氏側の「検証・説明」も求めた。