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「全て僕の慢心から起きた、100%自分の責任」 GACKTらブランド「パクリ」騒動、運営会社社長のざんげ

   歌手のGACKTさん(47)とホストのROLANDさん(28)がプロデュースしたとするドレスに他社のものとの酷似が指摘され、通販サイトを運営するアパレル会社が公式サイトで謝罪する騒ぎになっている。

   デザイナーの1人が模倣してしまったといい、GACKTさんらも責任を認めてツイッター上などで謝罪した。GACKTさんはアパレル会社側に原因があるとしたが、ネット上では、様々な意見が出ている。

  • 騒動について説明するGACKTさん(ユーチューブ投稿の動画から)
    騒動について説明するGACKTさん(ユーチューブ投稿の動画から)
  • 騒動について説明するGACKTさん(ユーチューブ投稿の動画から)

デザイナーの1人がアイデアに行き詰ったとアパレル会社が説明

   緑色を基調にしたワンピースのドレスは、半袖と長袖という違いはあるが、デザインはそっくりにも見える。これは、イギリスのブランドのものとの酷似を指摘された商品だ。

   ほかにも、中国の大手通販サイトで販売されたワンピースとの酷似などが指摘された。

   GACKTさんら手がけたのは、ドレスなどを販売するアパレル会社dazzy(デイジー)のブランド「G&R」だ。2人の頭文字を取ったもので、2020年12月16日に東京・赤坂で2人も出席してドレス5着の発表会が行われた。ディレクターには、元キャバクラ嬢で実業家の門りょうさん(31)が就任して、本人も出席した。

   ところが、19日になって、ツイッター上などで他のブランドとの酷似が指摘される騒ぎになり、dazzyが21日、公式サイト上で模倣を認めて謝罪した。GACKTさんらから、商品の方向性について提示を受け、同社のデザインチームが対応したが、そのうちの1人がアイデアに行き詰ってしまったという。同社では、販売を中止するとともに、商品の回収を始め、購入者には全額払い戻しをすることを明らかにした。

   門さんがインスタグラムで明らかにしたところでは、門さんがドレスのイメージを伝え、同社から示されたサンプル写真から1つだけ選んで、後は同社に任せていたという。

アパレル会社を非難するも、チャンスを与えたいと発言

   dazzyの広報担当者が12月21日、J-CASTニュースの取材に答えたところによると、GACKTさんとは、以前に同社の別ブランドでプロデュースをしてもらったといい、今回のG&Rは、そこから派生したものだそうだ。

   この騒ぎで、まずROLANDさんが20日、ツイッターで自らの責任を認めて謝罪し、G&Rとの契約解除も明らかにした。

   一方、GACKTさんは21日、「デイジー社が起こしたG&Rの問題に対して 非常に憤りを感じています」と同社を非難したうえで、G&Rをいったん中止にすることを明らかにした。

   ユーチューブに投稿した動画でも、「G&Rのパクリ騒動について」と題して、GACKTさん自らで説明している。それによると、ROLANDさんと2年前に食事して、一緒に何かをやろうとの話になった。このことをdazzyの社長が聞きつけ、2人にオファーしたという。

   GACKTさんは、社長が現場に足を運んでデザインをチェックしている行動力などを評価してオファーを受けた。dazzyは、その後の2年間で急成長し、社長も現場に行かなくなったため、GACKTさんは苦言を呈していたという。

   GACKTさんは、「僕には、プロジェクトの顔になった責任がある」とファンに謝罪したが、大事なことは、同社がこの失敗をどうリカバリーするかだとして、チャンスを与えて最後まで見届けたいとした。

社長は長文で謝罪

   dazzy代表の下井大学氏は21日、公式サイトで「【GACKT氏のYouTube配信動画につきまして】」と題した文章を公開した。

「問題となっている商品酷似が起こった背景は全て僕の慢心から起きた、100%自分の責任です」

   としつつ、

「今回当然ながら多くのことを失いました、本音を言えば逃げ出したい気持ちにもなりました。リスクマネージメントの専門会社に対応してもらうなども頭を横切りました・・・でもそれって本当に正しいのか?このトラブルから逃げていないのか? 何よりGACKTさんが朝まで真剣に怒ってくれたことを裏切るのではないか?という思いが大きくなり僕はこの事から逃げてはダメだ、例え会社が潰れようが一人になっても今回裏切ってしまったお客様、ファンの方に対して真摯に向き合い謝罪・対応していくことが僕を生かしてくれたGACKTさんにできる唯一の方法だと思い命をかけて行動実行していきます」

   とGACKTさんの叱咤に応えたいとの意思を示し、

   「今回の該当デザイナーと共に非を認めチャンスをいただきましたことに改めて感謝し全身全霊で対応し変わります。失った信頼を取り戻すことはとても難しいとは思いますが、何年先になるかわからないですがまたお仕事ができるように変わります」

   などとつづった。