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渡部建も見習え!?唐田えりか復帰 会見なしでも「正解」なスマートさ

   2020年12月19日に発売された月刊誌「日本カメラ」(日本カメラ社)21年1月号で、女優の唐田えりかさん(23)が連載を開始した。

   連載のタイトルは「mirror」で、連載のテーマは「フィルムカメラ好きの女優がつづる写真エッセイ」というもの。第1回は「夕焼け」と題して夕暮れ空の写真を掲載しつつ、写真というものに対する自らの気持ちをつづったエッセー形式の記事となっている。そんな唐田さんに対し、ネット上では一部の視聴者から、「唐田えりかさん謝罪会見したっけ? 何もなかったかのように復帰するの?」といった声が上がっているのだ。

  • 記者会見を開いた渡部建さん(2020年12月3日撮影)
    記者会見を開いた渡部建さん(2020年12月3日撮影)
  • 記者会見を開いた渡部建さん(2020年12月3日撮影)

「渡部を隠蓑に唐田えりか出てきた感」

   唐田さんといえば2020年1月に「週刊文春」の記事で発覚した、俳優の東出昌大さん(32)との不倫騒動で芸能活動を休止。その後、10月には「女性セブン」(小学館)が、唐田さんが活動再開に向けて所属事務所で事務作業をしていると報じていた。

   そんな唐田さんがメディアでの情報発信を再び行うようになる、いわば芸能活動の再開に近い。唐田さんは一連の騒動以来、記者会見などは行っておらず、上記のような不満の声は少なからず存在する。そして、それらの声の中でも多いのが、「渡部を隠蓑に唐田えりか出てきた感」と、「アンジャッシュ」の渡部建さん(48)の名前を挙げるものだ。

   渡部さんといえば、12月3日に開いた謝罪会見が「不発」だったと酷評されたことが記憶に新しい。6月発売の「週刊文春」で複数の女性との不倫を暴露された渡部さんは、報道直後から芸能活動を休止していたが、11月17日に発売された「週刊女性」で、大晦日に放送される「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」の「笑ってはいけないシリーズ」で復帰するとスクープされ、急遽、記者会見を開いた。

記者会見が裏目に出た渡部さん

   しかし「なぜ、多目的トイレを選んだのか?」といった核心を突く質問が飛び出した際には、真正面からは答えなくなってしまうなど歯切れの悪さが目立ったため、視聴者からの怒りを緩和することに失敗。結果、「笑ってはいけないシリーズ」の出演シーンが全カットの方向で調整されているとの報じられるなど、記者会見を行ったにもかかわらず活動休止期間が「自動延長」される状況となっている。

   一方、今回の唐田さんにとっての「復帰の狼煙」となる連載の開始だが、確かに、前述のような批判の声は上がっているものの、渡部さんへの批判とは決定的に違う点があることに気付く。それは、「どこか冷めた感じのものが多い」という点だ。

   渡部さんの記者会見後にネット上で噴出していたのは、「多目的トイレした渡部健は絶対許さないからな」といった感情をむき出しにして復帰に反対する声が多かったものの、唐田さんに対して上がっているのは、「唐田えりかしれっと復帰してるやん草」といった、どこか冷ややかな、感情の起伏が少ないものが多い。

   もちろん、騒動からの時間が唐田さんのほうが経っているということは言えるだろうが、当時の唐田さんへのバッシングの激しさは、渡部さんに勝るとも劣らないものだったことは確かだ。このためか、ネット上には、

「あー、こりゃ渡部と違って、『無関心』の人が多そう。 まあ精々やれるもんならやってみなよ、興味ないけど、っていう冷めた視線というか...」

   といった、渡部さんの時とは違って「無関心」の視聴者が多いと感じたとする声も上がっているほどだ。

実に対照的な復帰方法が2人の明暗を分けた!?

   発覚直後には「これでもか」とばかりに叩かれた両者だが、その後の視聴者の反応は、まさに真逆の結果となっているが、その原因は、やはり、テレビ番組という「嫌でも情報が目に入ってしまうメディア」と、雑誌という、「意識的に見ようと思わなければ見えないメディアで復帰」という点に集約されるのではないだろうか。

   前者を選んだ渡部さんは、テレビ、それも大みそかの国民的番組である「笑ってはいけない」で華々しく復帰を目指した。しかしそれは予想以上の反発を招き、記者会見を開かざるを得なくなり、結果的に大失敗することとなった。

   一方の唐田さんだが、「意識的に見ようと思わなければ見えないメディア」である雑誌、しかも専門誌での復帰である。それであれば、発覚直後は鬼の形相で怒っていた視聴者の反感も買いづらい。そうして、徐々に「復帰」を既成事実化していけば、テレビの世界にも「ソフトランディング」できるだろう。

   渡部さんの失態と見比べると、実に「賢明な」復帰方法だと言えるのではないだろうか。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)