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「こんな不吉な『末広がり』って」 東京都コロナ「888人」のめでたくなさ

   2020年12月24日に発表された東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数が「888」だったことに対し、ネット上では驚きの声が相次いでいる。まず目立つのが「東京888ってゾロ目」と言った声だが、他にも、「8」という数字から「末広がり」という言葉がツイッタートレンドなどの上位に入る事態となっている。

  • 人々の不安を煽る「888」という数字に、あなたは何を思う?(写真はイメージ)
    人々の不安を煽る「888」という数字に、あなたは何を思う?(写真はイメージ)
  • 人々の不安を煽る「888」という数字に、あなたは何を思う?(写真はイメージ)

めでたさと対照的な状況

   「8」という数字は、漢字で書くと「八」。この「八」に対し、日本人は古くからその字の形状から「末広がり」という単語を当てつつ、運気が拡大していく良い数であると認識してきた。このため、本来であれば「8」という数字は縁起が良く、それもゾロ目とあれば非常に喜ばしいことなのだが、新型コロナウイルスの感染者数が「888」人であることから、「こんなに8という数字が不吉に思えたこと無いよな...」といったツイートが噴出しているのだ。

   さらには、「末広がり」というその「拡大」という意味から「888! 末広がりで感染拡大のメッセージか?」と、感染拡大を暗示しているようで不吉であるとする声も続々。

   日本国内のツイッタートレンドでは、24日夕方に「末広がり」のフレーズが入り、最高2位にまでランクイン。

人々の不安映し出す

   このほか、「こんな不吉な末広がりある?」と、本来の意味合いとは逆になってしまっていることを嘆くツイートや、「こんなにめでたくない末広がりは初めて」との声も上がっているほどである。

   クリスマス・イブという、本当ならお祭り騒ぎの日に降ってわいた「不吉な末広がり」。もちろん、東京都内の、しかも新規感染者のみの数字に一喜一憂すべきではないというのは大前提ではあるが、「888」という数字への反応に、人々の不安が映し出される形となっている。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)