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「ガチの友情」「まるで自分の番組」 サンジャポ、田中裕二「代役」くりぃむしちゅー上田晋也に視聴者衝撃

   「ガチの友情を感じる」―――。くも膜下出血と脳梗塞のため休養している「爆笑問題」田中裕二さん(56)に代わって「サンデー・ジャポン」(TBS系)に2021年1月24日、「くりぃむしちゅー」上田晋也さん(50)がサプライズ出演し、視聴者から驚きの声がSNSでこだました。

   太田さんと上田さんは別番組で共演しており、太田さんは上田さんを「一番頼れる相手」と紹介。緊急登板とは思えない軽妙な掛け合いと、安定した司会進行ぶりに「まるで自分の番組のように空気を読んでいる」との声も投稿されている。

  • 「爆笑問題」太田光さん
    「爆笑問題」太田光さん
  • 「爆笑問題」太田光さん

「私が一番頼れる相手」

   「うっそー!」。上田さんが「サンジャポ」に登場すると、スタジオの面々からも驚く声が続々とあがった。田中さんの代役MCを誰がつとめるかは共演者にも明かされていなかったといい、衝撃が大きかったようだ。

   この日「サンジャポ」が伝えたところでは、田中さんは20日未明に帰宅後、頭痛を訴え、妻の山口もえさんが救急車を呼んで搬送。病院で検査した結果、前大脳動脈解離によるくも膜下出血、脳梗塞と診断された。大事には至らなかったというが、入院し、1か月ほど休養する。

   代役の上田さんは、太田さんと軽妙な掛け合いを連発。上田さんが「おはようございます。さあ今週から始まりました『ウエダにおまかせ!』」といきなりボケてみせ、太田さんが「『太田上田』のほうもお願い致します」とすかさず割り込むと、上田さんは「他局です!」とツッコんだ。2人は中京テレビ「太田上田」でMCとして共演している。

   「日本一のMCが来てくれました」という太田さんからの紹介にも「ハードルを上げるな!」と一言。それでも太田さんは「ということで、私が一番頼れる相手ということで、上田君にお願いしました」と絶大な信頼のもと抜擢したことを明かした。

   田中さんは20年8月にも、新型コロナウイルスに感染して休養している。「数か月前、田中さんがコロナにかかった時も太田さんから『ちょっとサンジャポ来てくれないか』と(誘われた)。でもその時ちょっとスケジュールがあったんで『ごめんなさい』して、また今回田中さんが倒れて『サンジャポ来てくれないか』と」と、出演の経緯を語り始めた上田さん。だが、「あなた(太田さん)、もう30年以上芸能界にいるんだから、そろそろ知り合い増やしてくれないかと! 何かというと俺に言ってくる!」と「苦言」を呈し、一同爆笑。太田さんは笑いながら「君しかいないんですよ!」と口にした。

   その後、上田さんは「サンジャポファミリー入り」した気持ちを聞かれるも、「ファミリー入り...? いやいやそんなつもりないです。僕は『一日警察署長』くらいの責任感でやっています」と軽快なボケ。太田さんは「これですよ! このたとえの上手さ。『一日警察署長』」とイジってみせた。

「いま田中は全然大丈夫。普通の状態」

   田中さんの容体について、太田さんは「結論からいうと、いま田中は全然大丈夫。普通の状態。食事も普通に食べていて、お医者さんとも会話してる。俺はしゃべってないけど」と安定していることを明かした。搬送時のことについて「その日(19日夜)ラジオが終わって取材があって、そこでも全然平気」だったというが、「(20日未明の)夜中2時に、もえちゃんからうちの社長(太田光代さん)に電話があって、『頭痛で救急車呼びました』と。俺起こされて、『頭痛で田中が救急車呼んだ』って(聞いて)、『ふーん』ってまた寝たんですよ」と振り返ると、上田さんからやはり「よく寝られたな。瞬間的に」とツッコミ。

   太田さんはさらに「その後20分くらいしたら『脳梗塞だったらしいよ』と聞いて、『ええ!』って飛び起きた。そこからもう大変。もえちゃんとうちの社長でやり取りしながら、病院に着いたときにはすでに治っていた。傷もふさがっていた」と搬送後のことも明かしていた。

   爆笑問題とくりぃむしちゅー(旧・海砂利水魚)は親交が深い。上田さんが「サンジャポ」に登場したことに、ツイッター上では「今日は上田晋也史上最もカッコイイ瞬間だったと思う」「サンデージャポンのウーチャカ(編注:田中さんの愛称)の代打が、くりぃむ上田とかガチの友情を感じる」など、爆笑問題との信頼関係を感じた視聴者が多かったようだ。また、

「上田さんの安定感すごいな」
「さすが太田さんの信頼するだけのことはあるが、まるで自分の番組のように空気を読んでいる」
「ボケもミスも油断も不適切もちぎっては投げちぎっては投げして笑いに落とす、MC上田晋也の進行に圧倒された」
「ただただ上田晋也という凄い司会者の腕を生放送で見せられた回でした」

と上田さんの司会進行に驚く声も多い。

   田中さんが新型コロナウイルス感染症のため休養していた時、代役MCをつとめたのは「ずん」飯尾和樹さん、「霜降り明星」せいやさん、「ハナコ」岡部大さん。中堅~若手で番組司会の経験は決して多くない面々だったが、今回の上田さんは各種報道番組やバラエティ番組で司会をつとめている。

   そして休養中の田中さんについて、

「太田さんはいるけどMCが変わるとがらっと番組の色も変わって面白いねえ。田中さん早く良くなりますように」
「めちゃめちゃしっくりきてた。太田さんを受け止めてくれるのは田中さんか上田さんしか!!ぴーちゃん呼びは太田上田やーってなりました。笑 太田さんもきっと内心は動揺してたと思うし、上田さんの隣は安心してボケられて心強かっただろうなぁ。田中さんゆっくり休んでまた元気な姿見せてください」

と回復を願う声が多数投稿されていた。

   番組中、「田中さんもご覧になっているでしょう。ピーちゃん(太田さんの愛称)から、照れくさいかもしれませんけど、メッセージございましたら」と上田さんから求められた太田さん。カメラ目線で「また一緒に漫才やろうぜ」と述べていた。