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YOSHIKIの紺綬褒章受章にファン歓喜 「(官報で)お名前を発見したら感動」

   公益のために多額の私財を寄付した個人や団体に贈られる「紺綬褒章」を、X JAPANのYOSHIKIさんも受章していた。2021年3月9日付の官報掲載を受け、YOSHIKIさんのPR事務局がリリースを出し、一部スポーツ紙(ウェブ版)なども報じた。

   今回の公表を受けてツイッターでは、ウェブ版官報を確認したと思われるファンから「桂佳樹さんのお名前を発見したら感動しました」といった反応も寄せられている。YOSHIKIさんの本名で、官報では「林佳樹」の名前が確認できる。一方で、事務局リリースや複数のスポーツ紙報道では言及は見当たらなかった。YOSHIKIさんは09年に本名を公表している。ファンの間では広く知られており、「桂佳樹さん」の名前を挙げて祝福したり、受章を喜んだりするツイートも相次いでいる。

  • 紺綬褒章を受章したYOSHIKIさん(2018年9月撮影)
    紺綬褒章を受章したYOSHIKIさん(2018年9月撮影)
  • 紺綬褒章を受章したYOSHIKIさん(2018年9月撮影)
  • 2021年3月9日付けの官報。18人の名前が掲載されているうち、10番目にYOSHIKIさんの本名「林佳樹」が確認できる(写真では2行目の1人目)。

PR事務局が「YOSHIKIさんの受章」を公表

   紺綬褒章をめぐっては、2月には歌手の浜崎あゆみさんや中居正広さんらの受章が明らかになったばかり。

   3月9日付の官報の「褒賞」の「紺綬褒章」の項目では、

「公益のため多額の私財を寄附したので、令和3年2月27日、紺綬褒章を授かった者は、次のとおりである」

の1文とともに18人の名前が掲載されており、そのうち10番目に「林佳樹」とある。

   多くの人がYOSHIKIさんの受章を知ったのは、官報そのものではなく大手PR会社による「YOSHIKI PR事務局」が配信した発表資料がきっかけだとみられる。資料の配信は17時59分で、18時台以降に受章に関する報道が相次いだ。

   発表では、YOSHIKIさんが20年4月、自らが運営する米国非営利公益法人を通じて国立国際医療研究センター(東京都新宿区)に1000万円を寄付したことや、20年に東日本大震災の復興支援として1000万円を寄付したことを紹介。米国でも、食糧難パニックの沈静化支援に2万4000ドル(約250万円)、コロナ禍の影響を受けた音楽関係者の基金に10万ドル(約1000万円)をそれぞれ寄付したことにも触れた。その上で、次のYOSHIKIさんの談話も掲載している。

「このような栄誉ある紺綬褒章を受章し、恐縮しております。こんな自分ですが、今後もこのような支援活動を続けられたらと思っています。そしてその活動によってさらにチャリティーの輪が広がれば嬉しいです。ありがとうございます」

「心からリスペクトしてます」

   この発表資料やその後の複数のスポーツ紙報道では、「YOSHIKI」さんの方だけの記載だった。

   YOSHIKIさんが本名を公表したのは09年。自らの半生を語った、小松成美氏の著作「YOSHIKI/佳樹」(角川書店)が同年に発売されたのを機に公表。書籍の中で触れられているほか、当時のインタビューでYOSHIKIさんも言及している。さらに、それよりも前の段階でも本名は報じられていた。02年に都内で車上荒らしの被害にあったことを報じる記事、00年に愛知万博(05年開催)の音楽プロデューサーに決まったことを報じる記事と、春の園遊会出席を伝える記事で、本名として「林佳樹」と報じられていた。例えば園遊会の記事では「(略)元『X JAPAN』リーダーのYOSHIKIさん(本名・林佳樹)らも招かれ」(00年4月28日、毎日新聞朝刊)と表記されていた。

   なお、有料データベース「日経テレコン」や各社のデータベースで(21年3月10日現在)調べられる限りでは、YOSHIKIさんの緊急手術について17年5月に英BBCの日本語版サイトが報じた記事を除けば、国内の大手メディアで本名が最後に登場したのは、13年1月8日の毎日新聞の千葉県版の記事。YOSHIKIさんが作詞作曲した「Forever Love」が、出身地の館山市の行政無線で17時を告げる楽曲として流されている、という内容だ。

   今回、報道で知って官報を確認したとみられる人からは、

「人として林佳樹さんを心からリスペクトしてます」
「林佳樹さんのお名前発見したら感動しました」
「『林佳樹』の記載に心が震えています」

といった声も相次いでいた。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)