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ロマゴンVSエストラーダ、接戦なのに「6ポイント差」 大差採点が波紋...WBAがジャッジの資格一時停止

   世界ボクシング協会(WBA)は2021年3月14日(日本時間15日)、米テキサス州で行われたWBA、WBC世界スーパーフライ級タイトル戦でジャッジを務めたカルロス・スクレ氏の資格を一時停止することを発表した。

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試合直後から大差採点に疑問の声が

   WBA、WBC世界スーパーフライ級のタイトル戦は2団体王座統一戦として3月13日に米テキサス州で行われ、WBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)が、WBA同級スーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)を2-1の判定で破り、王座統一に成功した。

   王者同士のプライドがかかった一戦は、序盤から激しい打ち合いとなり一進一退の攻防が続いた。試合は判定までもつれこみ、2-1でエストラーダに軍配が上がった。採点はジャッジ2人がエストラーダを支持。内訳は117-111、115-113で、残る1人は115-113でゴンサレスの勝利を支持した。

   試合内容は接戦だったため採点も僅差であると予想されたが、カルロス・スクレ氏は6ポイント差でエストラーダを支持。海外の専門家や関係者の間では試合直後からこの大差採点を疑問視する声が上がっており、波紋を広げていた。

WBO王者・井岡は王座統一戦を熱望

   軽量級のビッグマッチとなったWBA、WBC王座統一戦は世界での注目度は高かった。エストラーダとゴンサレスはライトフライ級時代の2012年11月に対戦しており、この時はWBA王者だったゴンサレスがエストラーダの挑戦を判定で退けた。

   また、スーパーフライ級は井岡一翔(Ambition)がWBO王座を保持しており、王座統一を目指す井岡はこの試合の勝者との対戦を熱望していた。なお、WBAによると資格を一時停止されるスクレ氏には状況を説明する機会が与えられ、その後、委員会が正式な処分を決定するという。