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巨人開幕ローテ「6枠目」は誰だ 高橋優貴に黄信号の中...野上亮磨が急浮上する理由

   プロ野球・巨人の開幕ローテーションの「6枠目」を巡る争いが繰り広げられている。

   巨人は2021年3月14日、甲子園で阪神とオープン戦を行い0-1で敗れた。先発・高橋優貴(24)が4回に佐藤輝明外野手(22)にソロ本塁打を許し、これが決勝点となった。高橋は5回3安打1失点にまとめたものの、試合後ファーム降格が決定し開幕ローテ入りが遠のいた。

  • 原辰徳監督(2014年撮影)
    原辰徳監督(2014年撮影)
  • 原辰徳監督(2014年撮影)

原監督、宮本コーチは高橋に厳しい言葉を

   開幕ローテ入りを目指す高橋にとっては厳しい評価だった。この日は5回65球3安打で、許した得点は阪神のルーキー佐藤のソロ本塁打のみ。大きく崩れなることなく5回を投げ切った高橋に対して首脳陣の反応は芳しくなく、原辰徳監督(62)、宮本和知投手チーフコーチ(57)ともに厳しい言葉を並べた。

   現時点で開幕ローテ当確とみられるのは、開幕投手の菅野智之(31)、戸郷翔征(20)、エンジェル・サンチェス(31)、今村信貴(27)、井納翔一(34)の5人だ。当初、高橋は貴重な左腕としてローテの6番目が有力視されていたが、開幕まで2週間を切った時点で首脳陣の信頼を得られていない。

   ファーム降格が決まったとはいえ、高橋のローテ入りの可能性が完全に消滅したわけではない。今後、ローテの6枠目をドラ1ルーキー平内龍太(22)、畠世周(26)らと争う形になる。6枠目の争いが注目されるなか、候補として浮上するのが野上亮磨(33)だ。

「左の高橋がローテ入りするのが理想的」

   野上は3年契約の最終年となった昨シーズン、ケガの影響で1軍での登板がなく、年俸は大幅減となった。今シーズンは中継ぎでの起用が想定されるが、14日に行われた春季教育リーグDeNA戦では先発のマウンドに上がり5回3安打1失点と好投し、存在感をアピールした。

   在京のスポーツ紙記者は巨人のローテーションについて次のように言及した。

「開幕ローテが当確とされる5人のうち左は今村だけなので、左の高橋がローテ入りするのが理想的でしょう。高橋は決して力がないわけではなく、首脳陣へのアピール不足というか、気持ちの強さが伝わってこない。原監督はそれが気になるのだと思います。その点でいえば、野上はもう後がない状況で今シーズンにかける思いは強い。去年は1軍で投げていないので不安材料はあるが、経験は大きな強み。原監督がチャンスを与える可能性は十分にあると思います」(スポーツ紙記者)

   開幕ローテ最後の枠を誰が勝ち取るのか。今シーズンの公式戦は3月26日に開幕する。