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ポケモンカード大会「会場付近」の人が2日後コロナ陽性 運営会社「参加者でなかったことを確認」と説明

   愛知県内で行われたポケモンカードゲーム大会の2日後に新型コロナウイルス陽性になったとツイッターに投稿があり、他の参加者らの間で一時不安が広がった。

   大会の運営会社は、大会の会場付近にいたと投稿者から聞いたが、参加者ではなかったとし、保健所から濃厚接触者の連絡はないと説明している。

  • 公式サイトでもツイッター投稿について説明
    公式サイトでもツイッター投稿について説明
  • 公式サイトでもツイッター投稿について説明

「頭痛も薬で収まってたので軽い気持ちだった」

   この大会は、常滑市内の展示施設「Aichi Sky Expo」のホールで2021年3月28日に行われた「チャンピオンズリーグ2021愛知」だ。

   投稿者は、この大会に関わったようで、ツイッターで2日後の30日に陽性と確認されたと伝えた。

   実は、1週間ほど前から頭痛がしたといい、大会翌日の29日早朝に発熱し、同時に腕のしびれを感じたという。陽性確認後は、咳き込むようになって胸とノドに軽い違和感を覚えるとしている。

   ポケモンカードゲームの公式サイトでは、大会開催にあたってのガイドラインで、頭痛などの症状を持っている人は入場できないと定めてある。

   陽性になったとした投稿は、波紋を呼び、「前々から症状あったらならパスするべきなのでは」「多くの人が集まるところへ行くのは非常識」(原文ママ)といった疑問や批判が寄せられた。

   これに対し、投稿者は、「頭痛も薬で収まってたので軽い気持ちだったのは間違いありません」と告白し、「参加された皆さん申し訳ございません。まさか陽性になるとは思いませんでした」と謝罪した。

   一方、ツイッター上では、「今は花粉症も、pm2.5、黄砂も来てて それで頭痛する人も多いやろうから分からんよね」「このご時世なる時はなるんやし 1番苦しいのは本人やろ」とある程度の理解を示す向きもあった。

保健所や会場は、「濃厚接触者がいたなどの連絡は入っていない」

   ポケモンカードゲーム大会の運営会社「ポケモン」の広報室は4月1日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように説明した。

「当該Twitterのご本人から直接連絡をいただき、大会の開催場所である愛知国際展示場付近を訪れたものの、『チャンピオンズリーグ2021 愛知』には参加していない旨を確認しました。くわえて、ご本人のプレイヤーIDから、『チャンピオンズリーグ2021 愛知』の参加者ではなかったことを確認しております。
事実確認を行っている間、イベントに参加された皆様には、事実確認を行っている旨ご連絡差し上げておりました。また、現在は事実確認が完了しましたので、その旨ポケモンカードゲームトレーナーズウェブサイトに掲載の上、参加者の皆様にも同じ内容をお知らせするメールを発信しております」

   同社では、1日18時現在で、「保健所から濃厚接触者に該当する参加者がいるという連絡は来ておりません」と明かした。そして、「個別のお問い合わせや対応の状況についての回答は差し控えさせていただいております。今後もお客様とイベント運営にご協力いただいている皆様の健康と安全を第一に、真摯に対応して参ります」としている。

   ポケモンカードゲームの公式サイトでも1日、「チャンピオンズリーグ2021 愛知に関する投稿について」として、同様な内容のお知らせを出した。

   会場のある常滑市を管轄する愛知県の知多保健所は3月31日、「こちらには、大会運営事務局から連絡はなく、他の保健所からも、濃厚接触者がいたという連絡は入っていません。ですから、大会について調査はしていないです」と取材に答えた。会場のAichi Sky Expoを運営する愛知国際会議展示場の施設管理部も4月1日、「現時点では、事務局や保健所から何も連絡は来ていません」と取材に話した。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)